第四百九十七話 訓練ートレーニングーその十五
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「チキンのな」
「グリルでなくか」
「ステーキだ」
ギルタンに答えた。
「そちらを食べたい」
「つまりチキンステーキか」
「そちらをな」
「じゃあ作る?」
ニコはあっさりとした口調で言った。
「チキンステーキ」
「そうしてくれるか」
「食べたいならね」
シャーリーに答えた。
「焼くけれど」
「では頂く」
「あとハンバーグもいいわね」
ニコはこちらもと考えて言った。
「あれも美味しいからね」
「私もそう思う」
ギルタンはニコのその言葉に頷いて応えた。
「ハンバーグもまた」
「美味しいわよね」
「かなりな」
「だからそちらもね」
「焼くか」
「そうするわ。ただ明日の夜おでんするつもりだけれど」
ニコは真剣な顔で話した。
「チキンステーキやハンバーグはお昼にして」
「おでん?何だそれは」
レダはおでんと聞いて極めて怪訝な顔になった、そのうえでニコにも他のライダー関係者に対しても問うた。
「一体」
「日本の料理の一つだよ」
九条が答えた。
「だしの中に色々入れて煮るんだ」
「そうした料理は」
「こっちにはない食材ばかり入れてな」
そうしてというのだ。
「食うんだよ」
「まあ茹で卵はあるよな」
パラドはそれはと述べた。
「こっちの世界にも」
「それはあるが」
「けれど蛸は食わないな」
「蛸?食べられるのか」
レダは真顔で問い返した。
「あの様なものが」
「実は食えるんだよ」
パラドはレダにあっさりとした口調で答えた。
「しかも美味いからな」
「そうなのか」
「後はちくわとかはんぺんとかごぼ天とかあげとか」
パラドは中の具の話もした。
「がんもどきに大根、牛の筋肉かな」
「まあそんなところだな」
九条はパラドの言葉に頷いた。
「中の具は」
「そうだね」
「兎に角これが美味しいんだ」
院長はセブンナイツの面々に微笑んで述べた。
「だから是非ね」
「食べるべきか」
「うん、お酒も用意するけれど」
院長はそちらの話もした。
「日本酒だしね」
「あのお酒は不思議ですね」
ファリアはそれはと応えた。
「お米で造るなんて」
「日本は主食がお米だからね」
「それで、ですか」
「こちらの主食の麦からビールを造るのと同じで」
それでというのだ。
「日本ではなんだ」
「お米からですね」
「お酒を造るんだ」
「そういうことなんですね」
「それでお酒はそちらを用意するから」
「では頂きます」
「日本酒は不思議な味がしますね」
ガレスは日本酒について真顔で述べた。
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