女傑編 ウルトラバークファイト
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わせねばならないのだと、何度も自分の非力さを責めた。彼らを選んだ、光の国を責めた。
もちろん、頭では理解している。6人の青年達は皆、真っ直ぐな正義感と熱い闘志を胸に秘めた、勇気ある若者達ばかりだった。彼らはきっと、「なるべくしてなった」ウルトラマンなのだろう。
だからこそ。琴乃の胸中には常に、彼らへの激しい罪悪感と劣等感が付き纏っているのである。
泣く子も黙る鉄血の女傑として、決してそれを表に出すことはなかったが。その重みはいつも、彼女の心を締め付けていたのだ。
選ばれてしまっただけの子供を戦わせて、何がBURKだ。何が地球の守護者だ。彼女は毎年のように、鏡に向かって悔し涙を浮かべながら、そう叫んでいた。
――そんな中でも。前隊長の弘原海は、毎年のように入れ替わるウルトラマンの変身者達と、親子のような良好な関係を築き続けていた。時には励まし、時には叱るその姿は、さながら彼らの父親代わりのようだった。
地球の平和のために戦う男同士として、通じ合うものがあったのだろう。ウルトラマンの変身者達と肩を組んでいた頃の彼は、腹の底から笑っているようだった。
琴乃もそんな彼に続き、変身者達に対しては姉のように、あるいは母のように接していた。だが決して、弘原海のように心の底から笑えていたわけではない。彼のように、この図式を受け入れていたわけではない。
――もう、戦うべきではない者達を巻き添えには出来ない。何としても、BURKの力だけであの怪獣を仕留めねばならない。
例え、あの恐竜戦車が相手であろうとも。ウルトラマンカイナですら、一度は敵わなかった相手であろうとも。
(私がやらねば……私が……!)
そう意気込む余り、周りを見失いかけていた琴乃は、緊張する拳をわなわなと震わせていた。
今戦っているのは、彼女独りではないというのに。
「琴乃、アメリア、凛風、エレーヌ! すぐに乗ってください、奴を追います! ……今こそ、我々BURKの進化を証明する時です!」
「イ、イヴァンナ……!?」
そんな彼女の目の前へと、BURKの新型主力戦車――「BURKアルマータ」が駆け付けて来る。E-100戦車のシルエットを彷彿とさせる、漆黒の大型戦車だ。
つい先ほどまで山を砲撃していたのは、その戦車を指揮しているイヴァンナの部隊だったのだ。76mm口径の主砲を搭載した指揮官仕様車に搭乗している彼女の後ろには、より強力な大口径の主砲を搭載した部下達の車両が何台も続いている。
BURKアルマータによって構成された戦車隊の砲撃によって、キル星人達のアジトは山もろとも壊滅してしまったのだ。そのハッチを開いて身を乗り出して来た彼女のIカップの爆乳は、車体の上でむにゅりと形を変えている。
「さ
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