女傑編 ウルトラバークファイト
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恐竜戦車地球降下事件に端を発する、6年間にも渡って繰り広げられた侵略者達との戦争。
その真の元凶たるテンペラー軍団が6人のウルトラ戦士とBURKによって撃滅されたことで、地球に恐れを成した他の侵略者達はその星を自然と避けるようになっていた。長い戦いの果てに、地球はようやく平和への第一歩を踏み出したのである。
――だが。人類がその戦果を地球に齎したのは、ウルトラ戦士が居たからに過ぎない。6人の戦士達が地球を去った今、恐れるものなど何もない。
一部の異星人達の中にはそんな「勘違い」を是正する機会もないまま、愚かにも地球侵略を企てる者達も居た。人間標本の収穫に勤しんでいたダダ達の他にも、そのような愚か者達が牙を研ぎ澄ましていたのである――。
◇
とある山岳地帯の地下深くに存在する、謎の秘密基地。その最奥にある薄暗い一室で、白衣を纏った男達が下卑た笑みを浮かべていた。
「ククク……栄光あるBURKの皆様、ご気分の程はいかがですかな?」
そのうちの1人の男が厭らしく嗤う先には――アイソレーション・タンクのようなカプセルがあった。妖しい輝きを放つカプセル内の薬液には、3人の爆乳美女があられもない姿で浸されている。
「……最悪だな、キル星人。洗脳用の薬液だと聞いているが、私達が受けて来た耐毒訓練はこんなものの比ではなかったのだ。思い通りに行かず、残念だったな……!」
「私達に手を出したこと……絶対に後悔させてやるわ。もう謝ったって、手遅れよ……!」
「BURKを無礼た代償は、高く付くわ……! 今に見てなさい、このゲス共ッ!」
駒門琴乃、アメリア、凛風。彼女達はそのカプセル内に仰向けで浸されたまま、キッと鋭い眼差しで男達を睨み付けていた。頬は羞恥の色に染まっているが、その眼は気高いBURKの隊員としての誇りに燃えている。
――某山岳地帯の地下に、地球侵略を目論むキル星人が潜伏している。その情報をキャッチした琴乃達3人は威力偵察のため潜入を試みていたのだが、キル星人の罠に嵌められ捕らえられてしまったのだ。
だが、人間の理性を数秒で溶かすという洗脳用の薬液に浸されながらも、彼女達はBURKとしての誇りを頼りに己の尊厳を保ち続けている。すでに薬液のカプセルに入れられてから1時間以上が経過しているというのに、彼女達は全く屈していない。
「ふっふっふ、それならそれで結構……。簡単に屈してしまっても、それはそれでつまらないですからねぇ?」
「ですが、あなた達に勝ち目はありませんよ……耐性があると言っても、無力出来るわけではないのです」
「なので……私達はここで、あなた達が隷従を誓う瞬間をゆっくり待つとしましょう。ふふふっ……」
「くッ……!」
「こ、このッ……調子に乗ってッ!」
「絶
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