女傑編 ウルトラビートルファイト
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フェクトに決まったわねっ! あやめ、しっかり見てたっ!?」
「これでつまらない漫画なんて描いたりしたら、承知しないわよっ!」
「俺達みんな、楽しみにしてっからよっ!」
「……はいっ! 私、頑張りますねっ! 皆さん、本当にありがとうございましたっ!」
天高く立ち昇る爆炎を肩越しに見遣る琴乃達は、その光景に自分達の勝利を確信し、ほっと息を吐き出している。どうやら、予定よりも遥かにダイナミックな取材になったようだ。
しかし、その甲斐は十分にあったのだろう。夕焼けに照らされながら帰路についているBURKビートルの機内では、戦いを終えた美女達が華やかな笑顔を咲かせていたのだから――。
◇
――それから、約1週間後。
SNSで人気を博しているWEB漫画家「ツジーン」が、BURKの広報用アカウントで公開した新作漫画は爆発的に拡散され、期待以上の人気を博したのだが。
それを目にした一部の美少女達からは、密かに不満の声が上がっていたらしい。
「……確かに素晴らしい漫画です。我々の日常を写実的に描き出した、見事な芸術作品です。ただ……BURKビートルでアーストロンを撃破した場面以外が、悉く地味なのですが。私達の仕事を描いている場面が、凄まじく地味なのですが……!」
「だってしょうがないじゃない。あの子がエレーヌ達のところに取材に行ってた時は、ほんとに何も起こらなかったんだもの。今回の漫画はノンフィクションなんだから、盛るわけにもいかないし」
「俺なんてずっと後部座席に居たから、漫画の中じゃあマスコット扱いだったんだぞ! ちくしょう、あやめの奴〜っ!」
「ふふっ、なるほどなるほど……! よく分かりました……! ならば『何か』が起きた時、あやめ様には是非とも再び取材に来て頂かなくては……!」
「……お前達、毎度毎度いい加減にせんかぁーっ!」
「や、やばいっ! 琴乃がキレたわ! 逃げるわよ皆〜っ!」
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