女傑編 ウルトラビートルファイト
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――ダダの一件を通じて、BURKの女傑達と知り合うようになってから約1ヶ月後。
新作漫画のための「取材」として、辻凪あやめはこの日――BURKの新型主力戦闘機「BURKビートル」に乗り込み、とある森林地帯の上空を飛行していた。
「す、すみません皆さん。まさか私なんかのために、こうして取材の場を設けてくださるなんて……」
後部座席で肩を縮ませている彼女は、おずおずと口を開いている。その視線の先には、指揮官席と操縦席に座している3人の美女達が居た。
頼もしいBURKの主力隊員であり、あやめの友人でもある彼女達は、艶やかな口元をふっと緩めている。
「気にするな、あやめ。梨々子お嬢様の頼みでもあるし……私達の仲でもあるからな」
メタリックイエローとシルバーを基調とするBURKビートル。その流線形の機体を操縦している駒門琴乃は、戦闘服の下から激しく主張しているLカップの爆乳を揺らしながら優しげに微笑んでいる。
「それに今回の漫画はBURKの広報用アカウントに掲載するんでしょ? それなら、公私混同ってことにはならないわ。これも立派なお仕事ってことよっ!」
「大丈夫大丈夫、私達が付いてるんだから、心配することなんてないわ。中国支部最強パイロットの凛風様に、どーんと任せちゃいなさいっ!」
「あ、ありがとうございます、皆さん……!」
その両脇の席に座っているアメリアと凛風も、溌剌とした笑顔であやめを受け入れていた。KカップとGカップの豊穣な乳房は、今日もゆさゆさと揺れている。
そんな彼女達の言葉にほっと胸を撫で下ろしたあやめは、ようやく少しだけ緊張がほぐれたのか、優しげな笑みを浮かべるようになっていた。
「……それは良いんだけどよぉ。何でこの俺が後部座席なんだよっ! 俺だって一端の戦闘機パイロットなんだぞっ!」
――その一方で。あやめが膝の上に乗せている金髪の小柄な少女らしき女性隊員は、不満げに頬を膨らませていた。
彼女の名は、ラウラ・"クーカ"・ソウザ・サントス。BURKスペイン支部からはるばる教導に来ていたベテランパイロットであり、その可憐で幼い外見からは想像もつかない経験を積んで来た女傑の1人……なのだが。
「仕方ないだろう、クーカ。民間人のあやめでは、万一の時のための脱出装置を使いこなすのは難しいんだ」
「そーそー! BURK隊員たるもの、民間人の安全はしっかり守ってあげないとねー?」
「ベテラン様はそこでゆっくり寛いでるのがお似合いだもんねぇー?」
「こ、このっ、カラダだけいっちょ前なガキ共がぁ……! 帰投したら覚えとけよぉ……!」
「あ、あはは……」
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