第二章
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「やってやるわ」
「あんたが通報するの」
「さもないとあの猫ちゃん死ぬわよ」
胡桃は母にこうも言った。
「これから寒くなるのにご飯三日に一回でしょ」
「それで見向きもされてないわ」
「そうなるから」
「尚更なのね」
「警察に通報するわ」
動物虐待でというのだ。
「それに虐待の状況動画でネットに流すから」
「そうもするの」
「警察に行っても学校の先生ってそうクビにならないのよ」
「そうなの」
「だからね」
「インターネットで流すのね」
「友達や知り合いにもお願いして拡散してもらうわ」
「通報だけじゃないのね」
「そうよ、こうしたら世に知れ渡って学校が動こうとしなくても制裁を受けるわ」
こう言ってだった。
胡桃は辻元家を通報してだった。
家の外でほったらかしにされている猫を動画に撮影してインターネットで拡散した、知人や友人達特に辻元家に怨みを持つ面々にそうする様に頼んだ。
すると辻元家の夫婦は警察に逮捕されるだけでなく。
「インターネットで大騒ぎになったの」
「炎上したわ」
胡桃はことが一段落してからまた実家に来て母に話した。
「お隣さんに人も来たでしょ」
「連日連夜来て大騒ぎだったわ」
「自宅に突撃ね」
「猫をいじめるなそれでも教師かってね」
その様に騒いでというのだ。
「物凄かったわ、住所もお顔もお名前も全部インターネットに出たのね」
「そういうの悪事を犯せばすぐにわかるのよ」
「そうなのね」
「それで先生達あのトラ猫はペットショップで買ってなのね」
「最初は可愛い可愛いでね」
母は娘に話した。
「可愛がって美味しいご飯にお誕生日のパーティーに遊んであげて」
「それでよね」
「新しい子が来てしかも大人になったら」
「ああだったのね」
「昔は可愛かったのにって言って」
「そんな人達だったのよ、娘さんも先生でよね」
胡桃はさらに話した。
「ご両親と一緒にでしょ」
「そうしていたらしいわ」
「そうよね」
「学校の先生でもあんな人達いるのね」
「むしろ学校の先生だからよ」
娘は母にむっとした目で話した。
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