第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第三章 成長
第24話 風
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
このスキルが……
「「う〜ん」」
ウィンドウを見た後、二人で横になりながらも考えていたが、結局は考え付かないので俺は違う話題を振ることにした。
あんな事あった後だから、シリカが寝る前に気の休まる話をさせる事が目当てだ。
…そうだな〜。さっきシリカの年齢について考えたし、誕生日の話あたりで良いか…
「なぁ、シリカ」
俺が、隣で寝袋に横になっているシリカの方を向き、名前を呼ぶとシリカはこちらを向いて、
「はい? もしかしてどうして出たか、分かったんですか?」
と返事を返してくれた。
…まだ考えてくれてたんだ。本当に良い子だよ、シリカは。
「いや、もうスキルの事は今度考えることにした。それより、寝るまで少し喋らないか?」
「…そうですね。じゃあ、何を話します?」
「そうだな〜……リアルに少し触れるけど、誕生日のことなんかどうだ?」
「それって、『誕生日に何があったか?』とか、そういう事ですか? …良いですよ」
「じゃあ、まずは誕生日が何月何日だか言い合うか」
…ちなみに俺の誕生日は、7月14日な。
「良いですね。ならシュウさん、あたしの誕生日が来たら、プレゼント買ってくださいね」
「先にプレゼントをお願いするなよ……それで、いつなんだ?」
「あはは、シュウさんの時はあたしがあげますよ……えっとですね、7月14日です」
……は?
俺はシリカの言った日に耳を疑う。
俺の聞き間違いだよな。
「どうしたんですか、シュウさん?」
「シリカ……もう一度でいいから、もう一回教えてくれない?」
「え、ええ。あたしの誕生日は7月14日です……これで良いんですか?」
なぬ!? 聞き間違いじゃなかった!?
と、いう事は……
「…………」
「あの、シュウさん。そろそろ、シュウさんの誕生日も教えてくれませんか?」
シリカは俺が、誕生日を言うのを待っている。
……聞いて驚くなよ…
「……7月14日だよ…」
「……へ!?」
「だから、7月14日! 俺とシリカは同じ誕生日なんだよ!」
「え……え〜〜!?」
俺だって驚いてるよ。
その後俺とシリカは、誕生日の事で驚きはしたが、しばらくして驚きも納まり、そのまま話をしながら一日が終わった。
…結局、俺のスキルは何で出たんだろうな?
俺はそんな事を考えながら、眠りについた。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ