第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第三章 成長
第24話 風
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明らかに疲れている。
「シリカ! 俺が先に一人で戦ってるから、ある程度休んだら交代してくれ!」
「わ、分かりました…」
疲れているシリカには休んでいるよう言って、俺は目の前のモンスターと戦う。
そうやって、俺達は交代しながら休んでいき、先へと進んでいった。
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2023年05月22日月曜日。
ダンジョンのクエスト開始から二週間が過ぎた。
俺とシリカは今、地下2階の三回目のトラップを潜り抜けた所だった。
「ふぅ、もう二週間になるけど……キツイな〜」
「そうですね。このクエストを受けたいと言ったのはあたしですけど、流石にまだこれが何ヶ月も続くと思うと、気が遠くなってきます…」
「…同感」
そんな、少しこの先の事を考えて歩きながら話していたら……
「シュウさん……これって…」
「…ああ……絶対にトラップだ…」
…俺達の前の床に、『怪しいスイッチらしき物』があった。
「……ベタ過ぎだろ…」
「……あたしもそう思います…」
これを踏む奴がいたら、そいつは下を見てなかったか、絶対バカだ。
そう思いながら俺が先に進み、俺の後ろにいるシリカが踏まないように通ろうとしたら……
「なっ!!」
「えっ!?」
…二体のモンスターが、俺とシリカを挟むようにあらわれた。
シリカの後ろに現れたのは、第一層の時のボスに姿が凄く似ていた。
鎧の色と形が違うだけで、武器も湾刀になる前の、斧と盾。
そして、シリカの方に向いていた俺の後ろに現れたのは、そのボスの取り巻きと凄く似ていた。
マジかよ! こんな所で軽いボス戦か!
しかも、シリカまだ俺の後ろのモンスターにしか見えていない為か、自分の後ろは気付いてない。
俺は《索敵》でモンスターが現れたのが分かったから、少しだけ後ろに振り返って確認したけど…
「シリカ! 後ろだ!」
「え!?」
俺がシリカに後ろの事を教えてシリカが後ろを向くのと、俺の後ろのモンスターがジャンプして、俺とシリカの間にあるスイッチを踏んだのが、ほぼ同時だった。
そのモンスターがスイッチに乗った瞬間……モンスターが爆発した。
「うおッ!!」
「キャッ!!」
…自爆か、あんにゃろう!
と思いながら、当然のごとく爆発を喰らった俺とシリカは、吹き飛ばされてしまった。
「うっ……」
俺は吹き飛ばされた後、自分の位置とシリカと俺のHPをすぐに確認する。
俺とHPはイエローに入った所だが、シリカのHPは振り向いた時に喰らったので、背中でモロに爆発を受けてしまったらしい……レッドまでいっている。
そして俺の位置とシリカの位置、俺はさっきの自爆したモン
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