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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第89話 魔法じゃなくて魔王少女?四天王サニーの受難と禍の団の罠 後編
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所有者がやったんだと思う。私達を現実の世界に戻したのはカトレアちゃんを回収されるのを邪魔されたくなかったからじゃないのかな?」
「あの槍を持ったフードの男がいたのにか?正直こんなこと言いたくねえがアイツがマジできていたらもっと面倒だったぜ」
「そうだね、途中からなんにもしなくなっちゃったし何が目的だったんだろう?」
「まあ済んだことはもういいだろう。それよりも離れろって」
「あっ……」

 
 俺はセラを引きはがすと彼女は何故か悲しそうな顔をした。なんだってんだよ……


「まあいい、それよりも子供達をどうするかだが……」
「あっ、それなら大丈夫だよ。サーゼクスちゃんに連絡して保護してもらうから。記憶もいじれるから親も問題にはしないよ」
「そうか、なら後は頼むわ」


 俺はそう言ってその場を立ち去ろうとするがセラに捕まってしまった。


「なんだよ?」
「あ、あのね……ありがとう」
「なにが?」
「私を守ってくれた事だよ。あんな風に男の人に守ってもらった事なんてなかったし嬉しかった。それに美しいって言ってくれた、今まで男の人に一杯そんな言葉をかけてこられたのにサニー君に言われたらすっごくキュンってしちゃったんだ……」
「そうか、そりゃ良かったな」


 俺は面倒くさくなってさっさと話を切り上げようとする。だがセラは一向に手を離してくれなかった。


「おい、いい加減に手を離せよ」
「サニー君、私ね……」
「あん?」
「私!サニー君の事が大好きだよ!!」
「はっ……」


 俺は言葉を発しようとしたが出来なかった。何故ならグイッと引き寄せられたかと思えばセラの顔面が目を覆いつくしたからだ。


 しかも口には何やら柔らかな感触がした。それから数秒は固まったままになっていたがセラが離れた事で解放された。だが俺の頭の中は滅茶苦茶になっていた。


「えっ……はっ……えっ……?」
「えへへ、ファ―ストキスだよ……?」


 セラは顔を赤くしながらそう呟いた。俺はそれを見て……逃げた。


「ええっ!?なんでぇ!?」
「お前もう無理!これ以上無理!!」
「ま、待ってよー!」
「ついてくんなー!!」


 俺はもうなんかぐちゃぐちゃになって唯々逃げた。もう訳わかんねぇよ!!




―――――――――

――――――

―――


side:小猫


「……とまあこれが俺とセラが出会った話だな」


 な、何というべきか……無理やり言葉を出すなら凄いとしか言えません。あのサニーさんがカッコよかったりセラフォルー様が乙女していたりとにかく凄いです。


「えへへ、私とサニー君の愛の物語はどうだったかな?」
「愛とかねーか
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