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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第89話 魔法じゃなくて魔王少女?四天王サニーの受難と禍の団の罠 後編
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していたら、いつの間にか褐色女の体に火が付いていた。
「カトレアちゃん!?まさか自害する気!?早く助けないと!」
「いや、ありゃ自分の体から火が出てやがる……!」
「憎い…全てが憎い……!!」
褐色女はそう言うと全身に燃え上がっていた炎が黒く染まりまるでドレスのように黒い炎を纏っていく。
「これが私の目覚めた力、名付けて『妖艶なる嫉妬の炎』よ!」
「嫉妬?妬んで力を出すって訳か?妖艶って付いているが美しくねえな」
「気を付けて、サニー君!嫉妬はレヴィアタンが司るもの、それを力に変えたって事はあの炎は唯の能力じゃないよ!」
「見りゃ分かるよ、触れたらヤバそうだ」
俺も馬鹿じゃない、本能があの炎はヤバいと警告をしている。ヘアロックはしない方が良いな。
俺は近くにあった公園の遊具を触手で持ち上げると褐色女目掛けて投げつけた。だが褐色女は黒い炎を鞭のように形作ると遊具に巻き付けた。
「私の炎は自在に形を成すことが出来る!さあ、返すわよ!」
褐色女は勢いよく鞭を振って遊具を投げ返してきた。俺は後ろを見てセラや子供達に遊具が当たらないようにヘアネットで遊具を受け止める。
「丸焼けになりなさい!」
褐色女は炎を槍のような形にしていくつも放ってきた。
「はっ、ノロすぎて当たんねえよ」
俺はフライ返しをしないで炎の槍をかわしていく。そのうちの一本が近くに倒れていた褐色女の部下に刺さった。
「ぎゃあっ!?熱い!!」
男の肩に刺さった炎の槍は男の肩を見る見るうちに焼き焦がしていく。男は魔法で水を出して炎を消そうとするが、黒い炎は全く消えずに燃え続けていた。
「ひィ!?なんで消えないんだ!?」
「ちぃ、邪魔な部下ね。私の嫉妬から生まれた炎は私の意志がある限り燃え続けるのよ」
「カトレア様!助けてください!」
「駄目よ、役に立たなかった罰としてそのまま火だるまになりなさい」
「そ、そんな……ぎゃああああっ!?」
男は褐色女に助けを求めたが聞き入れてもらえずに炎が燃え広がって火だるまになった。敵だとはいえあんなのが上司なんて同情するぜ。
だがやはり触れないで正解だったな、あの炎。もしフライ返しをしていたら触覚に炎が燃え移っていたからな。
「さあ、今度はお前の番だ!」
褐色女は槍ではなく矢の形に変えた黒い炎を連発してはなってきた。速度はあるがイッセーのフライング系の攻撃と比べれば全然遅ぇな。
(しかし厄介だな、あの黒い炎。あの女自体はそこまで強くないが触れたら燃え続けるってのが嫌だ。大事な髪が痛んじまうじゃねえか)
そう、俺にとってこの美しい髪が燃えて
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