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『外伝:青』崩壊した世界に来たけど僕はここでもお栄ちゃんにいじめられる
やっぱりフォーリナーはおそろしい話
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!」
確かに彼らの言う通り、エリート中のエリートを集めて作られたんだろう。
まず雰囲気が違う。
戦場慣れしてるみたいな、誰一人として息を乱していない。
拳銃のトリガーを引くのだって躊躇しないタイプの人達だろう。
「さぁ、葛城 舞。代表の元へ来てもらおう。断れば我々はこの街の住人を皆殺しにする。」
「…!!」
表情の見えないガスマスクからは、何も読み取れない。
冷徹な印象を受ける特殊部隊は、その気なら本気でやりかねない危険さは感じた。
確かにこの姫路町の住人はタダではやられないだろう。
しかし彼らは戦闘のプロ。
卑怯な手は平気で使うだろうし、きっと作戦次第ではサーヴァントにだって深手を負わせるかもしれない。
僕は、街を人質にとられてしまった。
なら…
「随分と、面白くもない冗談を長々と話すのですね。」
「…!?」
大人しく連行されよう。
そう思った時、冷たい声が響き、それとは対照的に背後が一気に熱くなった。
「これなら、酔った殿方様から出る品のない話の方が、余程笑えるというもの。」
「な、なんだお前!?」
「データにない…?確か葛城 舞のサーヴァントは葛飾北斎のみだったはず…!!」
振り返ってみれば、そこにはユゥユゥ。
青い炎ゆらめく第三再臨の姿の、傾国の乙女としての姿がそこにあった。
「舞様を、さらう?ふふっ、冗談にも限度というものがあります。身の丈に合わない大層な冗談はあまり言わない方が…」
「うるせぇ!!」
特殊部隊の一人が、消音装置の付けられた拳銃を発砲する。
ものすごく小さな音がし、弾丸は発射される。
しかし、
「これは、なんですか?」
弾丸を掴むユゥユゥ。
手のひらを広げてそれを見せた直後、弾丸は灰となって一瞬で消えた。
「こいつ…!!」
「相手はサーヴァント一騎だ。フォーメーションを乱すな!各員指示に従え!!」
「まぁ…まぁまぁ…うふふ…?」
ユゥユゥが、一人の男を見る。
その青い目が、輝かしくも妖しさを秘めたその目が真っ直ぐ男を見据える。
「あ、あ、あ…」
そうして見られた男は、魅入られた。
「ああああああああああああああああぁぁぁ!!!」
「どうした!?」
突然錯乱し、手に持っていた銃を乱射する男。
別の隊員が声をかけ肩に手を置いて揺さぶるも、
「さわるなぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「うぐぅ!」
突き飛ばし、さらに追い打ちに何度も発砲する。
「おいどうした!?」
「仲間割れか!?止めさせろ!!」
男が数人係で止められるも、男は一切落ち着かない。
分かる。
この男は、発狂している。
そうしてユゥユゥは満足気に頷いてから振り向くと、やや怯えている男に目を向け
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