第六百五十九話 愚かも極まるとその六
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「反面教師になる」
「そうなることね」
「それが唯一の貢献ね」
「世の中に対して」
「まさにね」
「死ねばいい」
エイミーはこの言葉を沈痛な顔で出した。
「そう言うと罵りだけれど」
「死んだ方が世の為になる人はいるのはね」
ペリーヌはそれはと返した。
「もうね」
「事実よね」
「生きていても害にしかならない」
「迷惑ばかりかけてね」
「それで資源の無駄」
「人間生きていても資源使うし」
「食べてお水や燃料も使うから」
それでというのだ。
「生きていて害毒ばかり撒き散らして迷惑垂れ流すだけなら」
「そんな馬鹿はどうせそうだしね」
「人の痛みや苦しみや悲しみが全くわからなくて」
「わかろうともしないなら」
「もう誰かの為に何か出来るか」
「言うまでもないしね」
人の気持ちが一切わからない、わかろうともしないならというのだ。他人への配慮を一切しないとも言っていいだろう。
「しようとも思わないわね」
「まさに自分だけでね」
「我さえよければいいでね」
「誰かの為に何もしない」
「いいこともしない」
「しようとも思わないから」
「だからね」
そうした輩だからだというのだ。
「もうね」
「どうしようもないわね」
「そんな奴ってどんな哲学や宗教のお話聞いても受け入れないわね」
カトリはそう見た。
「どうせ」
「絶対にそうね」
プリシラもそれはと返した。
「もう自分しかないから」
「馬鹿過ぎるしね」
「例えばキリスト教のお話を聞いてもね」
「何か変にかんぐった様で実な的外れな悪口言ってね」
「受け入れないわね」
「勿論キリスト教以外もそうで」
それでというのだ。
「受け入れなくて」
「それで救われないわね」
「どんな哲学や宗教でも救われない」
「そんな奴もいるのよね」
「それでそんな奴はね」
「今私達が話している奴ね」
「馬鹿過ぎて自分しかない」
それならというのだ。
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