第六百五十九話 愚かも極まるとその五
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「そう思うと」
「本当に親不孝で」
「生きる価値もね」
「ない位ね」
「そうした馬鹿は考えるだけで思うわ」
カトリは侮蔑の極みの目で話した。
「ああはなるまい」
「反面教師ね」
プリシラもそうした目になっていた。
「まさに」
「そうなるわね」
「確かに生きる価値がない位に馬鹿だけれど」
「そんな馬鹿でもね」
「反面教師にはなるわね」
「お姫様には憧れてね」
そうなってというのだ。
「アイドルにもで」
「そんな馬鹿は軽蔑してね」
「反面教師にするわね」
「お姫様の立ち居振る舞いとかアイドルの歌い方とかは真似てね」
憧れてというのだ。
「お手本にするけれど」
「そんな馬鹿はね」
「もう何もかもを否定してね」
「ああはなるまいって思って」
「反面教師よ」
「それになるわね」
「まあさっさと死んで欲しいけれどね」
エイミーは冷徹に述べた。
「生きていても資源の無駄だしね」
「絶対に世の中の何の誰の為にもならないし」
「自分しかないからね」
そうした考えだからだとだ、エイミーはカトリに応えた。
「それじゃあね」
「もう生きていてもね」
「仕方ないわね」
「そこまで馬鹿だと何にも気付かないで」
世の中のよいことにだ、愚かも極まるとそうしたものに気付く目もなく思うことも至らないものだ。
「よくもならないし」
「どうしても更正しない奴っているわね」
「でしょ?どうしようもない馬鹿で屑だとね」
「今私達が話している奴だってね」
「そうよね」
「何にもならないから」
更正して考えをあらためることもないというのだ。
「何があっても」
「どんなことになってもね」
「だったらね」
そうした者ならというのだ。
「もうね」
「さっさと死んだ方がいいわね」
「無駄飯食いだからね」
プリシラは言い切った。
「そんな奴って」
「そう、生きていてもね」
「だからさっさと死んで」
「それでその後で」
死んだ後でというのだ。
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