第六百五十九話 愚かも極まるとその三
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「この前までの連合の辺境の外縁部よ」
「そうそう、あそこはね」
プリシラもそれはと応えた。
「政府がある場所があっても」
「法律とね」
「中にはね」
「リアルでそんな場所あったわ」
「そうでしょ」
「ヤクザ屋さんが支配する」
即ち暴力を持つ者達がというのだ。
「そんな場所もあったでしょ」
「暴力持ってる奴が好き放題する」
「そうしたよね」
「まさにモヒカンがやりたい放題」
「そうした社会だったわね」
「そんな連中の行動許したら」
権力に反対するからといって無差別テロを平気で行い多くの人を巻き添えにして殺戮する様な連中をというのだ。
「そうなるから」
「そうした社会がいい」
「そうなるわね」
「どうせそんな馬鹿自分は何の力もないから」
エイミーは汚物を見る目で語った。
「そんな社会になったらね」
「真っ先に殺されるわね」
ペリーヌも応えた。
「それこそ」
「そうよね」
エイミーもそれはと頷いた。
「そんな奴力もなくてね」
「どうしようもない馬鹿だからね」
「それじゃあね」
「真っ先にモヒカンに殺されるわよ」
「持ってるもの全部奪われて」
「そのうえでね」
「というか権力に逆らってる連中が権力持ったらどうするの?」
プリシラはそのケースを話した。
「そうしたら」
「今度はその権力に反対する?」
カトリは首を傾げさせつつ述べた。
「権力が嫌いなら」
「その権力が絶対服従強いるケースでも」
「そうするんじゃない?」
「じゃあ殺されるわね」
ペリーヌはあっさりと言い切った。
「服従しないなら」
「そうした連中って逆らったら許さないからね」
「ナチスとかね」
「ロベスピエールもね」
「それじゃあね」
その場合はというのだ。
「そんな奴こそね」
「真っ先に殺されるわね」
「ガス室かギロチン送り」
「泣いて命乞いしながら処刑ね」
「そうなっても誰も悲しまないわね」
エイミーの目は軽蔑しきったままだった。
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