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レーヴァティン
第二百四十九話 全土に道と港をその七

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「それでだ」
「手本にしたのね」
 奈央が応えた。
「そうなのね」
「そうだ、実際にな」
「お金のことも大事だしね」
「贋金なぞ造らせないことだ」
「それも政の柱ね」
「その一つだ」
 間違いなくそうだというのだ。
「それを怠ることはしない」
「決してよね」
「そのことがわかったからな」
 この世界に来てだ。
「前から偽札の話も聞いていたしな」
「それでよね」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「尚更だ」
「気をつけているわね」
「偽札は犯罪でも特に悪質だしな」
 またこのことを話した。
「経済を破壊する」
「それを狙った工作にも使えるわね」
「それも可能だからな」
「取り締まるわね」
「徹底的にな」
「それで法も定めて」
「刑罰までな」
 それまでというのだ。
「定めてな」
「金貨や銀貨にも術をかけて外見も独特にして」
「おいそれと真似出来ない様にしている」
「そうしているわね」
「そして定期的に換える」
 貨幣自体をというのだ。
「入れる術も外見もな」
「真似が出来る様になれば」
「それをさせない様にな」
 まさにその為にというのだ。
「していく」
「そちらのことも」
「そうもしてな」
 そしてというのだ。
「悪事をさせない」
「事前に」
「悪事はさせてから取り締まるよりもだ」
「させないことね」
「だから厳しい法と刑罰を見せる」 
 そうしたことも行っているというのだ。
「鋼の様に厳しい法とな」
「子供が聞いて震え上がる刑罰ね」
「それでだ」
 幕府の法は実際にそうしている、悪人に対しては全く何の容赦もしないそうした意味で極めて厳格で恐ろしい法と刑罰なのだ。
「国を治めているしな」
「それで技術でも」
「それでもな」
 まさにというのだ。
「させない」
「そうしていっているわね」
「悪事が起これば困るのは民だ」
「なら最初からさせない為にも」
 つまり民を困らせない為にもというのだ。
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