第二章
[8]前話
「マリー毎日お前探してるぞ」
「お家にどうしていないのかってね」
「家のあちこち回ってな」
「呼んで鳴いてるわよ」
「困ったわね、そう言われてもね」
美咲はベッドの中で話した。
「今は入院しているから」
「そうだな」
「どうしようもないわね」
「マリーには悪いけれど」
それでもというのだ。
「仕方ないわよね」
「ああ、だからな」
「いつもマリーに言ってるの」
両親は娘に話した。
「あと少しで帰って来る」
「そう言ってるわ」
「私もマリーに会えなくて寂しいけれど」
美咲はベッドの中で言った。
「今は仕方ないからね」
「ああ、マリーにも言ってるからな」
「美咲が帰ったらまた一緒にいられるってね」
「その時が楽しみよ」
こう言ってだった。
美咲は手術を受けて回復を待っている間マリーのことばかり思った、そうして退院出来る時を楽しみにしていた。
そして退院した時にだった。
迎えに来た両親に勇む声で言った。
「すぐにお家に帰ってね」
「マリーと会うんだな」
「そうするのね」
「ええ、そうしたいから」
だからだというのだ。
「急いで」
「そうするな」
「これからね」
両親は彼を家の車に入れてだった。
家に帰った、そして家に着くとだった。
美咲は家の扉まで駆けて自分から鍵を開けた、そして玄関に入るとマリーを呼んだ。
「マリー、帰ったわよ」
「ニャンニャン!」
その声を聞くとだった。
マリーはすぐに玄関に駆けてやって来た、そのうえで。
美咲に抱き締められた、するとすぐに嬉しそうに喉を鳴らした。
そんな娘達を見て遅れて玄関に入った両親は話した。
「これからもな」
「この娘達は一緒ね」
「そうなる様にしていこうな」
「親としてね」
笑顔で話した、そしてマリーにご飯をあげて彼女も入れて美咲の退院祝いのパーティーを行った。その場での美咲はマリーと一緒にいて彼女達はとても幸せそうだった。
家族を待つ猫 完
2022・5・22
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