第三章
[8]前話
「白黒の八割れの雄で」
「そうなんですか」
「丁度この子の弟みたいな感じです」
雄の八割れの子を見て話した。
「この子は大体五歳位ですか」
「どの子もそれ位ですね」
「それで身体が動けなくなったりする位にですね」
「皆弱っていました」
「そうでしたね」
「はい、ですが」
それがというのだ。
「救助して手当てをしたので」
「元気になりましたね」
「後は幸せになってくれれば」
「そうなる様にします」
里親の人は約束した、そして。
雄の白猫はシロ、雌のはミー、雄の黒猫はブラ、三毛猫はハナ、雌の八割れはカナ、雄の八割れはダイと名付けてだった。
既に家にいたゴロと一緒に家族に迎えた、そして後日。
「ニャア」
「ニャア〜〜」
「ニャオン」
「ミャウ」
「ニャンニャン」
「ナァ〜〜」
家に様子を見に来た山中にだった。
元気そうな姿を見せた、特にだった。
ダイ、彼を見ると。
「最初からいた子と仲良しですね」
「そうなんですよ」
飼い主は山中に笑顔で話した、見れば。
「ニャア〜〜」
「ナァ〜〜」
ゴロととても幸せそうに寄り添い合って仲良くしていた、そのうえで喉をごろごろと馴らしていた。
それを見てだ、飼い主は山中に話すのだった。
「この子達が一番です」
「仲がいいんですね」
「最初会った時から」
「そうですか、外見もそっくりですし兄弟みたいですね」
「実際に兄弟かも知れないですね」
「そうですね、じゃあこれからは」
「はい、他の子達と一緒にずっと一緒です」
飼い主は山中に話した、山奥に人知れず置かれていた猫達は今幸せだった。毛並みは整い爪も奇麗になって肉球も柔らかくなって満腹ですやすやと眠っていた。
悪質業者の実態 完
2022・5・22
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