第一章
[2]次話
悪質業者達の実態
今彼等は県内の山奥にいる、それで周りを見回してだ。
生きものの保護団体のスタッフである山中幹夫は一緒に来ている同僚に話した。
「あの、いつも思うんですが」
「悪質な生きものの引き取り業者はね」
「山奥に生きものを置く建物設置しますね」
「人目に触れないからね」
「だからですね」
「相手はヤクザだよ」
同僚は家鴨口で細い垂れ目で面長で色白で一七五ある痩せた身体で黒髪を短くしている彼に話した。
「だから悪事のことはわかっていてね」
「人目に触れない様にですね」
「そうした場所にだよ」
「建物を置いてるんですね」
「わかってるんだよ、連中は」
「悪事はどうすべきか」
「ブリーダーにしてもね」
こちらの者達もというのだ。
「人目に触れない」
「そうしてですね」
「儲けてるんだよ」
「それがヤクザ屋さんですね」
「そうだよ」
山中にその通りだと答えた。
「悪事は人目に触れない」
「それで汚くですね」
「儲けるものだよ」
「そうなんですね」
「それで悪い連中同士つるんで」
そうしてというのだ。
「命まで悪用して」
「儲けてるんですね」
「捕まってよかったよ、全員ね」
「ですね、泉会ですか」
「連中が全員銃刀法違反で逮捕されて」
「あと麻薬で」
「そうなってね」
それでというのだ。
「悪質なブリーダーや生きものの引き取りまでしている」
「それがわかって」
「今回こうしてだよ」
「施設にいる生きものの救助を出来ますね」
「ああ、今からな」
こう話してだった。
山中達は山奥にある悪質な生きものの引き取り業者の引き取った生きもの達が収容されている施設に赴いた、その施設はというと。
「プレハブですね」
「見るからに粗末なな」
「物置みたいですね」
「こうした場所にだよ」
「生きものを入れて」
引き取った彼等をとだ、山中は言った。
「それで、ですね」
「後は朽ちるだけだよ」
「そういうことですね」
「だから許せないだろ」
「はい、確かに」
山中は共にいるスタッフに苦い顔で答えた。
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