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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
GX編
第111話:折れぬ槍
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なので、後の禍根を断つ為にもここで始末させていただきます」
オートスコアラーが剣を構え、ノイズがじりじりと包囲を狭めてくる。奏は迫るノイズ達を前に、震える手でアームドギアを構えて迎撃の構えを取った。
しかしこの戦いは、予想もしていない所からの横槍により幕を引く事となった。
突如として奏の前に降り立ったローブを着た女性……アルド。彼女は手にしたハーメルケイン・レプリカで周囲のノイズを次々と切り裂き、懐から取り出した二本の試験管をぶつけ合わせるように放った。試験管がぶつかり合い、中の溶液が混ざり合うと飛び散った溶液が光の礫となりノイズを穿つ。
「ッ!?」
「アンタは!?」
「ここは逃げるが勝ちです」
突然の奇襲にオートスコアラーも対応が遅れている間に、アルドは奏の手を引いて翼とマリアの元へと向かう。4人で固まった所にオートスコアラーが追加のノイズを呼び出して追撃しようとしたが、アルドは懐から取り出したアンプルの様な物を地面に叩き付けた。
「それは!」
アルドが取り出した物に見当が付いたのか、オートスコアラーが剣を投擲して彼女の行動を阻害しようとする。が、一歩遅く、剣が届くよりも先にアルド達は足元に浮かび上がった魔法陣の光に包まれその場から姿を消した。
4人が姿を消した直後、オートスコアラーが投擲した剣が彼女達の居た場所を通り過ぎ橋に突き刺さる。
物の見事に逃げられてしまった事に、オートスコアラーはその場所を睨み付けていたが次の瞬間には溜め息を吐く様に肩を竦めた。
「まぁ、いいでしょう。剣を手折る事は出来たのですし、それで良しとしましょう」
そう言うとオートスコアラーもアルドが取り出したのと同じ色のアンプルを取り出し地面に叩き付ける。アルドがやったのと同じ手順でその場から姿を消すと、それに続く様にノイズも姿を消し後には戦闘の爪痕の破壊された橋と燃える車だけが残されるのだった。
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