暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
GX編
第111話:折れぬ槍
[4/6]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
ノイズを倒しながら背中合わせになる奏と翼は、オートスコアラーの呟きに毅然と答えた。
「防人の剣は可愛くないと、友が語って聞かせてくれた!」
「それに、翼の可愛さは別にあるもんな」
「そういう奏こそ! 颯人さんの前では可愛くなるくせに!」
「ちょっ!?」
「こんな所でする話か!!」
2人の会話にマリアが思わずツッコミを入れた。その声に2人はリラックスした笑みを浮かべる。
ノイズの再登場に驚かされはしたが、未だ心は乱れていない。それならば、負ける道理はないと2人はオートスコアラーに向け一気に突撃し、途中に蔓延るノイズを次々と始末した。
”逆羅刹”
”SAGITTARIUS∞ARROW”
翼が『逆羅刹』で周囲のノイズを刈り取り、奏の『SAGITTARIUS∞ARROW』がオートスコアラーへの道を切り開く。開いた道を翼が突っ切り、オートスコアラーに刃を突き立てようとした。
その前に、一体のノイズが立ち塞がった。今までに見た事のない、腕部にブレードの様なものを持つノイズだ。そのノイズが、左腕のブレードの様な突起を翼に突き出した。翼はその程度で止められるものかと正面から迎え撃ち、突き出された突起とアームドギアをぶつけ合わせた。
翼本人のみならず、奏とマリアもノイズが切り裂かれる未来を思い描いていた。
だが次の瞬間、その予想は裏切られる。
ノイズの腕部の突起と接触した部分から、アームドギアが赤い粒子となって分解されていったのだ。
「ッ!? 剣がッ!?」
予想外の展開に、何より自慢の剣が砕かれた事に、翼は思考が停止してしまった。
「翼ッ!?」
不味いと思い奏が翼の援護に向かうが、その判断は些か遅かった。奏が間に合うよりも先にノイズの突起は翼の剣を砕き、翼の胸元のギアコンバーターをも傷付けた。
すると信じられない事に、シンフォギアですらも分解され始めてしまったのだ。ノイズの攻撃に対しては、物理的ダメージ以外は無効となる筈のシンフォギアがである。
あっという間にシンフォギアが分解され、全裸でその場に倒れる翼を奏が守るべくノイズをアームドギアで打ち倒す。奏が翼の周囲のノイズを倒した事で、マリアは倒れた翼に寄り添う事が出来るようになる。
「翼!」
「マリア、翼の容態は!?」
「待って……大丈夫、気を失っているだけよ」
「よし、ならマリアは翼を頼む。アタシはこいつらを!」
「待って! あれは明らかにノイズとは違う、これ以上の戦闘は危険よ!」
シンフォギアが分解された以上、今までの戦闘の様にはいかない。危険を感じたマリアは奏に撤退を促したが、奏は聞く耳を持ってはくれなかった。翼が倒された事で、奏の頭にも血が上ってしまったらしい。
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ