第六十九話 先輩達と会ってもその三十七
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「近鉄で結構色々な場所に行きます」
「そうなのね」
「それでよかったら先輩も案内させてもらいます」
「千里ちゃん言ってきたらいいよ」
杉浦さんが言ってきました、白石さんと同じく詰所におられる方で眼鏡がよく似合う黒髪を七三分けにした整ったお顔立ちの人です。
「阿波野君とね」
「八木とか桜井にですか」
「うん、どこもおみちに縁があるしね」
「そういえば全部大教会がありますね」
今お話に出た奈良県の街は全部です。
「特に桜井と郡山は」
「同じ母屋の大教会だしね」
「そうですよね」
奥華の詰所がある母屋にそれぞれの詰所があります。
「その縁もありますし」
「行ってみたらどうかな」
「そうですね」
「もう何処も馴染みの場所ですから」
新一君の言葉が前以上に明るいものになりました。
「特に桜井と八木は」
「お家が近いからなのね」
「はい、ただどちらの街ももう面白くなくなりました」
新一君は八木と桜井についてはこう言いました。
「もう全く、ですよ」
「それはどうしてなの?」
「駅前が物凄く寂れてです」
「ああ、商店街がなのね」
「そうです、八木の近鉄百貨店も行かないことにしてますし」
「近鉄バファローズのことでなのね」
「はい、近鉄グループ自体が嫌いになったので」
だからだというのです。
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