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IS 転生白書 オリ主が奏でる新しいインフィニット・ストラトス
閑話 ヒロイン達の想い
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人だろう?会って、話がしてみたい。

 そんな気持ちで迎えた朝。彼と出会った。

 「相川くーん、こっちこっち!席、ここだよ〜!」

 話す理由も簡単に出来た。苗字が同じだし、何より席が前後。
 これはチャンスだって思った。

 テレビで見ると、ちょっと冷たいというかクール?の様な印象だった。
 でも実際は違う。
 気さくで面白い、遠慮しなくていい空気を作ってくれて、質問してもちゃんと答えてくれる。
 何より、彼の目を見て話してくれるところが良い。
 真っ直ぐ前から、私の目をちゃんと見て一言一言。それだけで、心が軽く弾んだ。

 それから彼と話す機会は沢山あった。
 授業中に話して二人で怒られたこともあった。
 余りの痛さに授業中は喋るのをやめようと思ったけど、それ以外では沢山話した。 
 妹さんの事、家の事、IS学園にくるまでの事、好きなものや嫌いなもの、先生についての愚痴、一夏君のこと、箒ちゃんのこと、とにかく沢山話した。

 だから何時からだなんて分からない。
 でも、気が付いたら彼のことを目で追っていた。

 私と話していないときは何しているのか気になった。
 一人になったとき、彼は私の事を考えてくれているのか気になった。
 メールが来たとき、嬉しくて長く続けてしまった。私はメールが得意なほうじゃなかったのに。
 彼がほかの女の子と話しているとちょっと嫌な気分になった。
 セシリアさんが彼の部屋に行ったと聞いたときには焦った。そして心が痛んだ。
 
 そして、クラス代表決定戦で彼はとてもとても格好良くて。
 その時ようやく分かった、この気持ちが間違いなく恋なんだって。

 その後、彼の機体が壊れちゃったから、一夏君と戦えなくなって謝っていた姿も素敵だった。
 彼が観客席に来たと分かったとき、自然と体が動いて飛び込んでいた。
 抱きしめると良い匂いがした。男の人の匂いだ。
 頭を撫でられると凄くあったかい気持ちになる。ずっとそうして欲しかったけど、すぐ止めてしまったのは残念。
 でも、その代わりに一日付き合ってくれる事を約束してくれた。

 土曜日の私は本当、どうかしていたと思う。
 彼の家に押しかけて、妹さんと喧嘩して、彼の家に泊まった。
 夜、布団から抜け出して彼の部屋に行ったのも、どうしてだか分からない。近くにいるのに会えないもどかしさが嫌だったのかもしれない。
 胸を揉まれた時はすっごく恥ずかしかった。でも、不思議と嫌な気持ちは無かった。恥ずかしかったけど。

 学園に帰るモノレールの中、二人だけの空間は少し恥ずかしくて、とても嬉しかった。
 寮の前で別れるときは、ズキっと心が痛んだ。

 いつか、この気持ちを彼に伝えたい。
 相川拓夢。私と同じ苗字の
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