第七幕その一
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第七幕 カエルマンの村で
ボボ王子は地図を観つつ一緒に黄色い煉瓦の道を歩いている皆に言いました。
「今度はカエルマンさんの村に行こう」
「そちらなのね」
アン王女が応えました。
「次に行くのは」
「うん、そしてね」
「カエルマンさんもお誘いするのね」
「そう、そしてね」
そのうえでというのです。
「クッキーさんもね」
「あの人もなのね」
「お誘いしようと思っているんだ」
カエルマンといつも一緒にいるこの人もというのです。
「僕はね」
「それはいいことね」
王女は王子に笑顔で頷いて賛成しました。
「それじゃあね」
「うん、二人共ね」
「お誘いしましょう」
「そうしようね」
「しかしね」
ここで王女はこうも言いました。
「私達も色々な人のところを巡っているわね」
「そして素敵な旅になっているね」
「そうよね」
「いい旅だよ」
王子はにこにことしてこうも言いました。
「今回の旅は」
「全く以てそうよね」
「素敵な旅だよ」
「オズの国では誰もが旅に出ればそうなるね」
モジャボロがにこにことして言ってきました。
「本当に」
「全くだね」
王子はモジャボロに笑顔で応えました。
「僕はあまり自分から旅に出ないけれど」
「それでもだね」
「旅に出れば」
その時はというのです。
「最高のものになっているよ」
「いつもそうだね」
「だから旅は好きだよ」
「旅をすると色々と楽しい経験が出来るしね」
モジャボロの弟さんも言います。
「こんないいものはないよ」
「そうだよね」
「僕もよく出ているんだ」
その旅にというのです。
「そうね」
「そうしていてだね」
「楽しんでいるよ」
「それはいいことだね」
「うん、いつも楽しんでいるよ」
「旅は素晴らしい本を読むことと同じだけの学問になるんだよ」
ムシノスケ教授はこう言いました。
「多くのものを見て聞くからね」
「だからだね」
「しかも移動で歩くね」
教授はこのことについても言及しました。
「このこともだよ」
「いいんだね」
「運動になるからね」
「つまり旅はスポーツでもあるんだね」
「それも最高のね」
そうなるというのです。
「だからどんどんね」
「すべきだね」
「私もそう考えているよ」
こう言うのでした。
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