第四百九十七話 訓練ートレーニングーその九
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「そうしてこそだ」
「成長しますか」
「そうだ、私は何度も蘇るから出来るのだ」
「あの、それはです」
ギルタンは壇のそのことを聞いて述べた。
「普通の人ではです」
「出来ないな」
「壇さんはそうしたお身体なので」
「そうだな、しかしだ」
「それでもですか」
「限界まですることだ」
壇もこう言うのだった。
「永夢君が言う様にな」
「そうすればいいですか」
「私は不安や焦りは感じないが」
これは壇の性格だった。
「しかしだ」
「それでもですか」
「そうしたものを感じるならな」
それならというのだ。
「先にだ」
「努力ですか」
「限界まで動き学ぶのだ、嫉妬等もだ」
そうした感情もというのだ。
「一心不乱に行うならそうした感情を抱く余裕もない」
「そうですか」
「だから訓練をするのだ、そして学ぶのだ」
「そうすればですね」
「勝てる、人間はそれが出来る」
壇はにやりと笑って語った。
「それ故に人は素晴らしいのだ」
「それで壇さんも人間なのですね」
「当然だ」
ギルタンに一言で答えた。
「身体が他の者と違うだけでな」
「壇さんもまたですね」
「君達と同じだ」
「あれっ、けれど壇さんって」
ここでジョウが言ってきた。
「前にご自身のことを神と」
「そうだ、私は神になったのだ」
「それでも人間なんだ」
「その通りだ、この場合の神とはとてつもないことを成し遂げた」
そうしたというのだ。
「者のことを言うのだ」
「人間であって」
「そういうことなのだ」
「そうなんだね、人間も神になれるんだ」
「人間のままな」
「まあ神って言っても色々な意味があるからな」
九条がその辺りのことを話した。
「技量とかがとんでもないレベルに達したり今こいつが言ったみたいなな」
「凄いことを成し遂げたら」
「そう言われるんだよ」
神と、というのだ。
「そうなんだよ」
「そうなんだね」
「そういう意味なんだよ」
「いや、何かと思いました」
ガレスは思慮する顔で話に入った。
「壇さんの神っていうのはどういう意味か」
「そういうことなんだよ」
「そうですね」
「私の父は違っていた」
壇は彼の話もした、それも苦い顔で。
「自身がとてつもない力を手に入れてだ」
「仮面ライダークロノスになってですね」
「時を操るまでの力を手に入れてな」
そうしてというのだ。
「そうしてだ」
「自分を神とですか」
「勘違いしてだ」
「人間じゃなくなったんですね」
「神になったつもりのな」
そのうえでというのだ。
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