第千九百六十六話 英雄だった
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第千九百六十六話 英雄だった
黒田さんは西郷さんと大久保さんのことを思い出してしみじみと言いました。
「ほんまごつよか人達だったでごわす」
「西郷さんも大久保さんも」
「天下の英傑だったでごわす」
「そのお二人が共に薩摩藩におられて」
「幼馴染だったでごわす」
まさに子供の頃からの絆だったのです。
「それで、でごわす」
「西郷さんがトップで、でしたね」
「一蔵さあが軍師で」
「薩摩藩は動いて」
「倒幕も果たせたでごわす」
「そうでしたね」
「そして維新もでごわした」
倒幕の後のです。
「お二人がいたからでごわす」
「土台を固められました」
「ほんまごつお二人がいてこそ」
「あの頃を乗り切れました」
「どれだけすごかと言っても足りんでごわす」
黒田さんは言いました、ですが。
もういなくなったお二人のことを思うと自然と涙が出るのでした、お二人は黒田さんにとっても掛け替えのない人だったのです。
第千九百六十六話 完
2022・5・21
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