ハーケン会戦〜メンフィルの真の思惑〜
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ットは不安そうな表情を浮かべ、ユーシスは厳しい表情で呟き
「うん………そしてその出来事によって改めて互いの”絆”は途切れていない事を自覚したわたし達が、リィン君が将来”ゼムリア側のメンフィル帝国の領土の守護者”になった時、何らかの形でリィン君に協力する――――――つまり、それが”結果的にはメンフィル帝国にとっては何らかの利益に繋がる”と判断して、紅き翼(わたし達)の事を放置し続けた”もう一つの理由”なんじゃないんですか……!?」
ユーシスの推測に頷いたトワは真剣な表情でセシリアを見つめて問いかけた。
「――――――素晴らしいですわ。我が国がマーズテリア神殿との全面戦争が勃発する事を確信している情報を知っただけで、その”完璧な答えに辿り着く”とは。冗談抜きで、ハーシェルさんをエレボニアから引き抜きたいですわね。」
するとその時セシリアは拍手をした後微笑みながらトワを見つめてトワを賞賛した。
「!!」
「”完璧な答えに辿り着いた”という事は、トワ様の推測は”全て正解”、という事ですわね。」
「ふふ、そうなると私――――――いや、”私達斑鳩は弟弟子の裏の協力者候補”と言った所か。」
トワの推測を肯定したセシリアの答えを聞いたアリサは目を見開き、シャロンは真剣な表情で呟き、シズナは意味ありげな笑みを浮かべて自身の推測を口にし
「あ、あんた……!リィンを含めた自分の教え子達どころか、あたしの教え子達まであんた達――――――メンフィルのふざけた思惑の為に利用するつもりだなんて、リィン達の担当教官としての”良心”すらもあんたにはないの!?」
「”良心がない”とは随分と人聞きが悪い言われようですわね。バレスタイン殿はメンフィル帝国が国としての思惑の為に、リィン達を利用するという点が気に入らないご様子ですが…………そもそもメンフィル帝国はメンフィル帝国に仕えているリィン達にメンフィル帝国に仕える臣下としてやってもらいたい事があり、それをしてもらう代わりに相応の報酬や地位――――――”対価”を用意するだけで、それはメンフィルに限らず他国――――――いえ、民間企業が雇っている人物に働いてもらう代わりに給与を与える事と同じ――――――つまりは”世界の在り方である等価交換”を行っているだけの話で、”それのどこが悪いのですか?””国の思惑の為に利用する”とはそれこそ”リィンを灰色の騎士という英雄に仕立て上げてエレボニアの為に利用するだけ利用して、相応の地位を用意するどころか報酬すらも支払わず、最後は切り捨てるつもりでいた”オズボーン宰相達――――――つまりは貴方達エレボニア帝国の事を指すのでは?」
怒りの表情で睨んで声を上げたサラの指摘に対して呆れた表情で溜息を吐いたセシリアは静かな表情
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