ハーケン会戦〜メンフィルの真の思惑〜
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しているメンフィルにとってはゼムリア側で余計なリソースを消費したくないから、2度とメンフィルに歯向かう事を考えないくらい叩き潰しつつも、存続を許す事でエレボニアの独立に関連する問題を発生させないようにしようとしているって事か。」
「そして”メンフィル帝国がエレボニア帝国を許す理由を作る為”にも、皇女殿下達がメンフィル帝国軍の一員としてリィン達と共に活躍する事を黙認し、”双方の犠牲を無くす為”にエレボニアの”第三の風”として活動していたオレ達の事も見逃し続けていたという事か……」
クロウの疑問にトワが答えるとトワに続くようにオリエも自身の推測を口にし、二人の推測を聞いたフィーとガイウスは真剣な表情で呟いた。
「うん。そして”灰獅子隊”の結成の”真の理由”は恐らく…………―――――将来ゼムリア側のメンフィル帝国の領土の統括領主みたいな役割に就かせる予定のリィン君にリィン君の仲間――――――ううん、”家臣”としてリィン君を支えてもらう予定の人達との”絆”を深めてもらう事で、”将来のゼムリア側のメンフィル帝国の領土の守護者”となるリィン君達の結束力を高める事もそうだけど、あわよくば現地――――――つまり、メンフィル帝国とは無関係だったゼムリア大陸の人々がリィン君と関わる事で何らかの理由でリィン君の仲間や家臣になってもらう事を目的として結成した部隊なんじゃないんですか………!?」
「ええっ!?そ、その話が本当だとしたらあたし達って……!」
「将来凄まじい出世する事が決まっているリィンを支える”家臣”の最有力候補という事になるよね……?」
真剣な表情でセシリアを見つめて問いかけたトワの推測を聞いたアメリアは驚きの表情で声を上げ、フランツは困惑の表情で呟いた。
「……そうなると…………”紅き翼”の活動を見逃し続けた件にも”灰獅子隊結成の真の理由”が関係しているかもしれないな………」
「はい……サラ教官は先程”灰獅子隊が請けた今までの要請のほとんどは、何故Z組と縁ある地が多かった”かについてのセシリア将軍の問いかけに対してわたし達とリィン君達の関係を断たせる為”と言いましたが、”むしろその逆だったんだと”思います……」
「そ、それってもしかして………」
「”Z組と縁ある地だからこそ、俺達が灰獅子隊が請ける要請に介入する事でリィン達が軍務と割り切る事柄の結末――――――例えば本来は討つべきはずだったログナー侯を助命する大義名分等を俺達が作る事で、リィン達に俺達とリィン達の絆は途切れていない事をリィン達もそうだが、俺達にも自覚させる為”か……!」
重々しい様子を纏って呟いたアルゼイド子爵の推測にトワは複雑そうな表情で頷き、二人の話を聞いて察しがついたエリオ
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