ハーケン会戦〜メンフィルの真の思惑〜
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とがわかっているのでしたら、公表しなければ戦争は避けられるんじゃ……?」
真剣な表情で呟いたミリアムに続くようにアネラスは複雑そうな表情でセシリアに訊ねた。
「―――――それは絶対にありえません。”メンフィルの守護神の復活”は我が国にとっては”聖皇妃”――――――イリーナ皇妃陛下の復活に並ぶ程の慶事になりますし、何よりもリウイ陛下達によるメンフィル建国後陛下達に仕えれば、いずれ”神格位剥奪”をされると理解していながらも、陛下達の理想に共感し、”神格位剥奪”がされるその時まで”メンフィルの守護神”として我々を護り続けて頂けたのですから、そんなシルフィア様の復活を隠すといったシルフィア様にもそうですが、”神格位剥奪”後もシルフィア様を慕い続けた国民達に対する失礼な真似等陛下達もそうですが、国民達も決して許さないでしょう。――――――ましてや我らメンフィルにとっては因縁深いマーズテリア神殿。そしてマーズテリア神殿もまた、我らメンフィルをいつか必ず滅ぼさなければならない対象としているでしょう。――――――マーズテリア神殿は我らメンフィルにとってはいずれ雌雄を決さなければならない相手なのですから、今更怖気づく道理等ありませんわ。」
「……魔道軍将殿はああいっているが、”当事者”の貴女はそこの所、どう思っているんだ?」
アネラスの指摘に対する答えを口にしたセシリアの答えを聞いたジンは真剣な表情でリアンヌに問いかけた。
「………リウイ陛下達が目指す理想に共感し、陛下に忠誠を誓ったあの時から私は私が選んだ道を後悔していません。――――――例えそれが私が信仰し続けたマーズテリアに刃を向ける事になろうとも。」
「要するにそのマーズテリア神殿とやらと全面戦争になっても、”英雄王”達の理想の為に心置きなく戦うって事かよ……」
リアンヌの答えを聞いたアガットは複雑そうな表情で呟いた。
「そんなことよりも今の話にリィンやエレボニアの件がどう関係してくるんだ?」
「…………多分だけど、メンフィル帝国はリィン君には”ゼムリア大陸側のメンフィル帝国の英雄としての勇名”でゼムリア大陸側のメンフィル帝国の領土を内政・外交共に絶対的な安定化をしてもらって、マーズテリア神殿を含めた”光陣営”との全面戦争が勃発すれば、リィン君の勇名によって領土の状況が絶対的に安定しているゼムリア大陸側から様々な支援をしてもらう事が目的なんだと思う。そしてエレボニアの存続を許す理由は…………」
「メンフィル帝国に占領されたエレボニア帝国が”メンフィル帝国からの独立”を目指す事で、メンフィル帝国が”エレボニア帝国の独立活動への対策の為に余計な時間や戦力を割かれない為”、ですか。」
「つまり、マーズテリア神殿との全面戦争が勃発する事を確信
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