ハーケン会戦〜メンフィルの真の思惑〜
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アに訊ねた。
「ええ。あくまで私達メンフィル帝国の上層部の推測にはなりますが、”間違いなくその事実を切っ掛けにして最終的には戦争が勃発すると我々は確信していますわ。”」
「何故サンドロット卿がそのシルフィア卿という聖騎士の生まれ変わりである事実にそのマーズテリア神殿という宗教組織がメンフィル帝国に戦争を……殿下達の話によれば、シルフィア卿はメンフィル帝国の多くの人々から”メンフィルの守護神”とまで称えられる程の高潔な人物だと伺っておりますが……」
「しかもその”マーズテリア”?っていう宗教組織の聖騎士でもあったんだよね?なのに、その聖騎士の復活を知ったマーズテリアがメンフィルに戦争を仕掛けるとか意味不明だよ〜。」
アンゼリカの問いかけを肯定して答えたセシリアの話が気になったラウラは戸惑いの表情で、ミリアムは疲れた表情でそれぞれ訊ねた。
「あー………なるほど、”そういう事か。”」
「確かにシルフィア様の復活を知ったマーズテリアなら間違いなく我が国に対してシルフィア様の復活が誤りであったこと国民達に周知させろみたいな要請をするでしょうね。」
「ああ……そしてそれを拒んだ我が国にその件を理由に戦争を仕掛けてくる事は十分に考えられるな。」
「今の話だけで”ある程度を察した”黒獅子の学級(ルーヴェン・クラッセ)の皆様の反応からして、どうやらメンフィル帝国の皆様にとってはその”マーズテリア神殿”という宗教組織にシルフィア様、そしてメンフィル帝国は何らかの因縁で有名なようですわね?」
一方クロードは疲れた表情で納得し、複雑そうな表情で推測したイングリットの推測に対して頷いたディミトリは厳しい表情を浮かべ、クロード達の様子を見てある事に気づいたシャロンは静かな表情で指摘した。
「ええ。シルフィア様の件はディル=リフィーナにある”本国”全土でこちらの世界の”日曜学校”のように、メンフィルの民達の税金によって建てられた学術機関に通う子供達全てにメンフィル帝国の歴史の一部として必ず教えていますし、私やリィン達もそうですが、エリゼやルクセンベール卿のように軍人じゃなくてもゼムリアから”本国”に勤めに来た人達も必ず学ばされる歴史の一部ですよ。」
「メンフィルの軍人としてゼムリアからメンフィルの”本国”に勤めに来たリィンや貴女達にそのシルフィア卿という方の事を学ばすのはわかるけど、どうして”侍女”として勤めに来たエリゼさんにまで……」
「メンフィルとシルフィアという聖騎士、そしてマーズテリア神殿という宗教組織の間に一体何があったんだ?」
シャロンの指摘を肯定したリシテアの話を聞いたアリサは不安そうな表情で疑問を口にし、ガイウスは真剣な表情で訊ねた。
「――――マーズテリア神殿によるシ
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