女傑編 ウルトラガールズファイト 後編
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軽やかに地を蹴る菜緒の豊満な肉体。その柔肌から飛び散る健康的な汗からは、甘い女の匂いが放たれていた。
その匂いから民間人による追跡に気付いたダダは、道中に置かれていたゴミ箱やパイプを倒して追跡を断念させようとする。だが菜緒はその全てを軽やかに飛び越し、一瞬たりとも立ち止まることなく疾走していた。
「よっ、とっ、甘い甘いっ! そんなんじゃあ、この菜緒ちゃん様の進撃は止められないなぁっ!」
その光景に動揺しながらも、ダダはなんとか路地裏を抜け、大通りに出ようとする。だがその先には、通り掛かった一般人の姿があった。
黒のボブカットを靡かせる、カジュアルな私服姿の眼鏡美女。その美貌とたわわに実ったHカップの乳房を目にした菜緒は、慌てて声を上げる。
「あっ!? そ、そこのお姉さん避けてっ! 宇宙人が来ちゃうよぉっ!」
「えっ……!? きゃあぁあっ!?」
だが、もう遅い。大通りに脱出しようとしていたダダは「邪魔な通行人」を排除するべく、ミクロ化器の先端部を向ける。
一方、突如宇宙人に遭遇してしまった女性教師――辻凪あやめは、恐怖のあまり思わず尻餅をついてしまう。さらに彼女はその弾みで、胸に抱えていた「新作漫画」の原稿を宙に放り出していた。
「い、いやぁあっ! 暁先生ぇえっ!」
そして咄嗟に、想い人である暁嵐真の名を叫んだ彼女は――顔を手で覆い、その場にうずくまってしまった。だがその行動こそが、ダダの運命を大きく分けたのだ。
放り出された原稿用紙で視界を塞がれたダダは、立ち止まる暇もなく躓いてしまい。うずくまったあやめの真上を飛び越すように、盛大に転倒してしまったのである。
そしてダダが転倒した先は――歩道の先にある、「車道」であった。
「あっ」
「えっ」
そんな間抜けな声を、菜緒とあやめが発した瞬間。車道に飛び出したダダはさらに、通り掛かった一般車に跳ね飛ばされてしまったのだった。
鈍い衝撃音と共に激しく吹き飛び、路肩付近のゴミ箱の中へと頭から墜落した哀れな宇宙人。その末路を見届けた菜緒とあやめは、何とも言えない表情を浮かべている。
「ちょ、ちょっとあの宇宙人大丈夫!? いきなり車道に飛び出して来たんだけど……!」
「い、一体何があったの……!?」
白塗りの一般車に追突されたダダは、ゴミ箱の中でピクピクと痙攣している。どうやら辛うじて一命は取り留めているようだが、もう抵抗出来る状態ではないのだろう。
一方、一般車に乗っていた2人の巨乳美女は、乳房を揺らしながら慌てて車から飛び出していた。風祭弓弦 の妻である風祭梨々子と、その親友である尾瀬智花だ。
「よ、よく見たらアイツ……BURKが指
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