女傑編 ウルトラガールズファイト 後編
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芳醇な琴乃の匂いは、このダダにとっては最高級の研究材料なのだから。
「……こ、こいつだけは許しておけん……! 色々な意味で存在してはならん生物だ……! これ以上の『女の敵』が、かつて存在しただろうかッ……!?」
「わ、私、夢に出そうですわ……! この悍ましい生命体だけは、骨も残さず抹消せねばなりませんッ……! 要様、どうかオリヴィアをお守りくださいましッ……!」
「……よし殺しましょう、今すぐ殺しましょう! 大丈夫ですよ、多分磨貴様もそう仰るでしょうからッ!」
下卑た笑い声を漏らしながら、アメリア達の芳しい香りを貪欲に嗅ぎ回るダダの姿。
それを目にした琴乃、オリヴィア、エレーヌの3人は、テンペラー軍団よりも遥かに恐ろしいものを見たかのような表情で、頬を引き攣らせていた。
我に帰った彼女達は即座に光線銃を構えると、殺意を込めた一閃を撃ち放つ。だが、間一髪その射撃をかわしたダダは再び超能力でコンクリート壁を通り抜け、琴乃達の前から姿を消してしまった。
「くッ……! 奴め、また超能力でッ……!」
「琴乃様、すぐに追わないとアメリア様達が……! アメリア様達の女性としての尊厳その他諸々がッ……!」
「分かっている! オリヴィア、エレーヌ、急ぐぞッ!」
「……はいッ!」
だが仲間達が囚われている以上、何としても見失うわけにはいかない。琴乃達は危険を承知で光線銃を手に、ダダを追って走り出していく。
一方――廃ビルを後にして、複雑に入り組んでいる路地裏の中を無軌道に走り回っているダダは、なんとか琴乃達の追跡から逃れようとしている。
だが、その背後を巧みな体術で追い続けている「民間人」が居た。
「……ははーん、BURKに追われてるってことは悪い宇宙人ってことよね? もし捕まえちゃったりしたら、まーたバズっちゃうかなぁっ! 私っ!」
ミスコン優勝者にして、パルクールの達人でもある猫島菜緒。ポニーテールの黒髪を猫の尾のように弾ませ、Fカップの巨乳をぷるんと揺らしている彼女は、狭い路地裏の中でも全く減速することなくダダの背後を追跡している。
身体のラインを剥き出しにしているスパッツの上にアロハシャツを羽織っているだけ、という大胆な格好で地を蹴っている彼女の巨尻も、ぷるぷると扇情的に弾んでいた。
パルクールの練習中、偶然にもBURKガンの銃声を耳にしていた彼女は、ダダがコンクリート壁を通り抜けて逃走する瞬間を目撃していたのだ。
(要君、見ててね……! 私だって、負けないからっ!)
想い人である八月朔日要に良い所を見せたい、という一心で磨き上げた体術を武器に。菜緒はさながらくノ一の如く、縦横無尽に路地裏を駆け抜けていた。
巨乳と巨尻をぷるんと躍動させて、
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