女傑編 ウルトラガールズファイト 後編
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「不味いぞ、このビルのすぐ近くには大通りがあるというのにッ……! 民間人への被害が拡大する前に、奴を捕らえねばッ!」
「急ぎましょう、皆ッ!」
「えぇ!」
「あいつッ、どこまでも往生際の悪いッ!」
ビルの壁をすり抜けるという、超能力を活かしたダダの逃亡劇。その瞬間を目撃した6人の女傑達は、一目散に廃ビルの階段を駆け下り、逃げた最後のダダを追って走り出して行く。
焦燥の汗を柔肌に伝わせる彼女達の甘く芳醇な匂いが、その薄い戦闘服の下で濃く深く熟成されていた。
一方、ダダは敢えてすぐに遠くへと逃げようとはせず、廃ビルの1階に身を隠して琴乃達を待ち構えている。すでに屋外に脱出しているものと思い込んでいた彼女達が、背後を取られてしまったのはその直後だった。
「きゃあぁあッ!?」
「ひぁああッ!?」
「うぁああッ……!?」
「何ッ!? アメリア、凛風、イヴァンナッ!」
「あのダダ、後ろにッ……!」
最も狙いやすい位置に居たアメリア、凛風、イヴァンナの3人が、無防備な背にミクロ化器の光線を撃ち込まれてしまう。
眩い光に包まれた彼女達の姿が消えた瞬間、3人が身に付けていた戦闘服と光線銃が、その場に力無く落下していた。
『う、うそッ……!? 私達、小さくなって……し、しかも脱がされてるッ!?』
『いやぁあっ! ちょっ、何なのよこれぇッ!』
『きゃあぁあっ! き、貴様よくもッ……!』
衣服や装備はそのままに、肉体だけを「縮小」されたアメリア達は、一矢纏わぬ姿でダダのカプセルに囚われてしまうのだった。白く豊満な爆乳をはじめとする、乙女としての「聖域」を懸命に手で隠す3人は、カプセルの中で可愛らしい悲鳴を上げる。
一方、カプセルの上部にある通気口に顔を押し当てているダダは、そこから漂う芳醇な女の香りを鼻腔で堪能していた。ぴっちりと肉体に張り付いていたスーツを脱がされたことで、内側に籠っていた彼女達の汗の香りが、そのカプセル内にむわっと解き放たれている。
『や、やだっ、ここ最近ちゃんとシャワー浴びてないのにっ! 嵐真にだってまだ見られたことないのにぃっ!』
『ちょっ、やめっ、嗅ぐのやめなさいよこの変態ッ! 私の匂いを嗅いで良いのは、尊だけなんだからッ!』
『……こ、この異常性癖者めッ! 元に戻った暁には、必ずやこの手で蜂の巣にしてくれるッ! し、椎名殿にすらまだ見せていないというのに、何たる屈辱ッ……!』
成熟した「大人」の肉体を持つ女傑達は特に匂いが「濃い」のだろう。地球人女性の体臭に強烈な知的好奇心を抱いているこのダダは、甘い汗の匂いが特に濃いアメリア達を優先的に狙っていたのだ。
もし先頭を走っていたのが琴乃でなければ、何を置いても真っ先に彼女が狙われていた。女傑達の中でも一際
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