第一章
[2]次話
熊のおやつ
ツキノワグマの小吉は八条動物園でお兄さんの大吉それにお母さんの花と一緒にいます。三匹とお父さんの大五郎は一家でツキノワグマのコーナーにいますが」
小吉は林檎を食べながらお母さんに尋ねました。
「お母さん、時々飼育員のお兄さんがおやつにくれる甘くてべったりしたもの何かな」
「蜂蜜のこと?」
「あれ蜂蜜っていうんだ、凄く美味しいよね」
「そうでしょ。蜂蜜は凄く美味しいのよ」
お母さんは小吉に優しく言いました。
「お兄さんは私達がいい子にしていたらよ」
「そうしていたらなんだ」
「ご褒美でくれるのよ」
「そうなんだ」
「だから小吉もよ」
「いい子にしていたらいいんだね」
「お父さんお母さんお兄さんの言うことを聞いてね」
そうしてというのです。
「特に飼育員のお兄さんの言うことをね」
「聞くといいんだ」
「そうよ、そうしたらね」
「蜂蜜が貰えるんだね」
「そうよ、だからいつもいい子にしていなさい」
「わかったよ」
小吉はお母さんの言葉に素直に頷きました。
そうして毎日いい子と言われるようにお父さんお母さんお兄さんの言うことを素直に聞いて特にです。
飼育員のお兄さんの言うことを聞きました、するとです。
「お母さん、また蜂蜜貰ったよ」
「よかったわね」
「蜂蜜凄く美味しいよ」
お母さんに貰った蜂蜜を美味しそうに舐めながら言います。
「本当にいい子にしていたら貰えるんだね」
「そうよ、だからこれからもね」
「いい子にしていることだね」
「そうしなさい」
「そうするね」
小吉はここでも笑顔で頷きました、そしてです。
いつもいい子にして蜂蜜を楽しみにしてそれを貰うと美味しく舐めました、ですがそんな彼を見てです。
動物園の園長先生は飼育員のお兄さんに言いました。
「あの子は太ってきたな」
「そうですね、冬ごもりの準備の時期でもないのに」
お兄さんも小吉を見て言いました。
「太ってきましたね」
「食べ過ぎじゃないかな」
「最近蜂蜜をよく与えていますし」
「それじゃあ蜂蜜を控えようか」
「えっ、蜂蜜舐められなくなるの?」
小吉は園長先生とお兄さんのお話を聞いて驚きました。
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