第六百五十八話 お姫様と悪役令嬢その十三
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「キチガイが世の中にいるってわかっていない」
「馬鹿ね」
「馬鹿もね」
プリシラは苦い顔で話した。
「極めるとね」
「凄いわよね」
「冗談抜きで白痴レベルっているわね」
「何もわかってない」
「そして何もわかろうとしない」
こうカトリに話した。
「そうしたね」
「とんでもないのいるわね」
「そしてそんな馬鹿は」
それこそというのだ。
「もうね」
「世の中いい人達とか何も備えなくていいとか」
「そう考えてね」
そしてというのだ。
「そんなの駄目とか言っても」
「わからないしね」
「わかろうとしない」
「それで出鱈目しまくって」
「無茶苦茶な最期になるのよね」
「馬鹿過ぎてね」
その結果というのだ。
「破滅するわね」
「ある程度の馬鹿ならいいけれど」
「馬鹿も極まるとね」
「碌なことにならないわね」
「さっき言ったテロも権力に反対するならいいとかね」
「ああ、そこまでいったらね」
愚かさもというのだ。
「そのテロで人死んでもいいっていうことだから」
「じゃああんたが死ぬ?ってなるわね」
「そうよね」
「テロで人殺してもいいっていうなら」
「まずあんたがってね」
二人で話すがだ。
ペリーヌは飲みながらここでこうも言ったのだった。
「そんな馬鹿生きていても仕方ないわね」
「テロやっても権力に反対するからいいってね」
プリシラもそれはと頷いた。
「人殺しても傷付けても建物壊してもいいって」
「そんなの言ったらモヒカンが暴れてもね」
「権力が反対するならいい」
「法律いらないじゃない」
「殺された人や建物持ってる人達の財産とかどうなるのよ」
「そんなのどうでもいいの?」
「人の命とかお金とか」
そうしたものがというのだ。
「殺されたり壊された人の痛みや苦しみもいいとか」
「そんなこと一切考えない?」
「思うこともない?」
「どうでもいいとか」
「痛みをわかろうともしないから」
「じゃあもうあんた生きなくていいわよ」
「そこまで馬鹿ならね」
何を愚か者というか、というとだ。
人の痛みや苦しみに何も思わず思おうともしない。かつそれを堂々と言えるならその極みであると言えるのだろうかとだ、四人で思うのだった。
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