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お風呂から出て、燿さんの部屋で
「あのー 私 さっきのお話 どうすればいいのか」
「うん わかってる 柵の中に閉じ込められる感じになるから、不安なんでしょ それは、あの彼のため? もし、会えたら、どうするの 彼のもとに行くから?」
「ええ できるのなら・・」
「香波の気持って 私にはなんとなくしかわからないけど お父様ね 私 一人娘でしょ だから、後継ぎが欲しくってね 自由恋愛を許してくれないのよ 今の 帯屋 を継いでくれる人が条件なのよ 私にも、高校の時 好きな人が居たのよ でも、結局 うまく行かなかった。だからね、香波のこと 娘だと思っているって言って居たでしょ それは、香波が可愛いし、良い子だからってのもあるけど もしかしたら、私が帯屋を出ていった時のことも頭ん中にあるのかも知れない」
「そうなんですか 私 本当によくしていただいて、可愛がっていただいて 感謝しているんです でも、こんなに幸せをいただいて 島でおばぁちゃんと暮らしていたこと忘れてしまうんじぁないかなって だから・・まだ 一人で自立できるようしなければいけない と 思っているんです」
「香波 えらいわね そして 強い さすが私の妹よ」
「そんなー でも 燿さんには感謝しかないです それに、尊敬しています」
「わかったわ いい? やり方は三つあると思うの 一つ目は、完全にウチの子になって、お父様の言う事を聞いて生きるの 二つ目は あなたが 慕っている彼がいること、それで、京都にきたことを 全部 お父様に話してね その上でこの家で暮らすの そうすればね、苦労することは無いと思うし、安全だわよ 三つ目は ひとりで生活すること。ただし、今の所は物騒だから、もっと、安全なマンションに越すこと。そして、健康保険にもはいらなきゃぁなんないし、病気の時、困るでしょ。どうなの、今のお給料でやっていけているの?」
「ええ なんとか 少しですけど、貯金もしています」
「そう あなた お化粧もしないし、着るものにもお金使わないものね ちゃんと、食べている? そんなに痩せていて・・あなたぐらいの年なら もう少し、ふっくらしてくるのよ どうする? 結論出せる?」
「燿さん 私 我儘ですけど 一人でやります だけど、私の気持をお父さんに全部お話します」
「そう それで、貴方の気持がすっきりするのね でも、私もお父様もなにかと援助はさせていただくから だって、未成年だし、これからも、困ることもあるでしょ」
「ありがとうございます 私 一所懸命働きます ご迷惑かけないように」
「ふふっ お願いね 私ね うすうす 香波も知っているでしょうけど 夜 割烹料理屋さんで働いているの 小さなところだけどね 大学の3年の時から そのことは、お父様の
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