暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王EXA - elysion cross anothers -
TRICLE STARGAZER
TRSG-JP007《その日、少女は泣き崩れた》
[7/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
とのデュエルに勝利し、自分が偽物ではないという証明に成功したアイシアは安堵の溜め息をついた。

「ゆみなちゃん、最後のドローはなんだったの?」
「ああ、これは……」

 アイシアがゆみなに最後の一手を尋ねる。ゆみなの公開したカードは緑色の枠、海の上で機械を釣り上げているようなイラスト。そのイラストを見て、アイシアの表情に驚愕が浮かんだ。

「《サルベージ》!?」
「はい。どう足掻いても詰みでしたから」
「大丈夫だったよね!? 墓地の"儀水鏡"で《イビリチュア・ソウルオーガ》を回収すれば……」

 アイシアは、そう考えた。そうすれば《サルベージ》で《シャドウ・リチュア》2体を回収し《イビリチュア・ソウルオーガ》儀式召喚に繋げられた。そうすればまだ巻き返すことは出来たはず……そう彼女は考えた。しかし。

「……流石は紗姫先輩、ですね」
「え、今何て言ったの?」
「アイシアさんは覚えるの早いですね、と」

 ゆみなの小さく呟いた言葉を聞き取れず、アイシアが問い直す。しかし、彼女の言い直した言葉は先ほどとは違うものであった。

「それでも、今回はそれを含めて詰みなんです」
「……え、なんで?」
「ちょっとさっきのフィールドを確認してみましょうか」

 そう言い、ゆみなが再び決闘展装(デュエル・トランサー)を起動。出現した水晶盤に先程のフィールドを映し出した。

「アイシアさんのフィールドには《マスター・ヒュペリオン》と《A・O・J カタストル》、そして素材を一つ残した《ガチガチガンテツ》がいます。また、手札には通常召喚可能な《創造の代行者ヴィーナス》と墓地天使3体の《大天使クリスティア》がいます」
「うん、そうだったね」
「《サルベージ》で回収するのが《シャドウ・リチュア》2体。墓地に儀水鏡が1枚あるので効果で《イビリチュア・ソウルオーガ》を回収します」
「そうそう。手札の"シャドウ"使って"儀水鏡"を持ってきて、これで"ソウルオーガ"が出せるようになるんだよね」

 アイシアとプレイングを確認しながら、ゆみなは水晶盤に映されたカードを動かしていく。

「そこから……」

 そして、ゆみなが詰みの理由を発言しようとし……

「そこから《イビリチュア・ソウルオーガ》を儀式召喚したところで、《リチュアの儀水鏡》の効果で手札コストを持ってきたとしても処理できるのは3体中2体」

 ……しかしそれは、彼女たちにとって聞き覚えのある第三者の声で遮られた。突然の割り込みに二人は振りかえる。

「"カタストル"と"ガンテツ"を処理すれば"ヒュペリオン"に、"ヒュペリオン"と"ガンテツ"を処理すれば"カタストル"と通常召喚された"ヴィーナス"に。"カタストル"と"ヒュペリオン"を両方同時に処理すること
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ