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遊戯王EXA - elysion cross anothers -
TRICLE STARGAZER
TRSG-JP007《その日、少女は泣き崩れた》
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 黒い怪人が動き慣れない体で無理に攻撃の体勢に入った。地面を蹴り、化け物へと殴りかかる。

「……ダメージステップに入りますね」

 金色の槍。
 ゆみなちゃんが直接放ったそれは男の足元に突き刺さり、彼の周囲を光の結界で閉じ込めた。

 ガチガチガンテツ
 ☆2/1 ATK/ 700→ 0

「速攻魔法《禁じられた聖槍》です。《ガチガチガンテツ》の攻撃力を800下げ0にしました。たとえ守備力が0だとしても、さすがに攻撃力0の相手に破壊されることはありませんからね」

 脱出を図り殴りつけるも、光の結界はひびの入る様子もない。諦めたのか、怪人は歩いて私のフィールドに戻ってきた。……結界を張り続けている槍を手にして。ねえ、それで攻撃すればよかったんじゃない? 結界も槍に追従してるみたいだし。

「……いや、なんで槍を使わないんですか」
「あ、ゆみなちゃんも思った?」
「はい。……アイシアさんもですか?」
「うん」

 メーカーに「ソリッドビジョンの不具合」として報告した方がいいのかな……って、そんな場合じゃなかった。

「仕方ないか。《A・O・J カタストル》で《トラゴエディア》を攻撃! 黒紫雷晶弾(ブラック・プラズムバレット)!」

 殺戮兵器が頭部のコアから漆黒の弾丸を放つ。怪物に直撃すると同時に弾丸は紫電を伴った大きな爆発を起こし、悪魔の姿をした幻影を跡形もなく消し飛ばした。

「私はこれでターンエンド!」

 私の墓地に天使族モンスターは3体。あと1枚で《大天使クリスティア》を場に出せる!


―――― Turn.5 End Phase ――――

1st/Aisia Elysion
◇LP/3000 HAND/2
◇《マスター・ヒュペリオン》ATK/4700
◇《A・O・J カタストル》ATK/2400
◇《ガチガチガンテツ》ATK/ 700
◇set card/mo-0,ma-1

2nd/Yumina Orihime
◇LP/1100 HAND/0
◇set card/mo-0,ma-0


「アイシアさん、随分余裕そうな表情をしてますね」
「……あれ、顔に出ちゃってた?」
「それはもう」

 油断しちゃった。自分では無表情(ポーカーフェイス)のつもりだったのに、難しいな……。

「まあ、本当に私が劣勢なんで文句なんて言えないんですけどね」
「前のターンもゆみなちゃんにやけてたしね」
「え、そうだったんですか!?」

 あ、やっぱり気づいてなかった。こういうのって、自分ではやってたつもりなのに、他人に言われて初めて気がつくんだよね……。

「まったく、私も人のこと言えないじゃないですか……」

 そう言ってゆみなちゃん
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