暁 〜小説投稿サイト〜
レーヴァティン
第二百四十九話 全土に道と港をその一

[8]前話 [2]次話
               第二百四十九話  全土に道と港を
 英雄は札幌を拠点として蝦夷全土の掌握と統治を進めていっていた、アイヌ達は穏やかで話せば降っていき。
 遂に蝦夷のほぼ全土を掌握した、それで英雄は言った。
「あと少しでだ」
「はい、蝦夷は完全にです」 
 謙二が応えた。
「掌握出来ます」
「島が残っている位だな」
「歯舞や色丹が」
「ではそうした島々もな」
「掌握しますね」
「それを進めるが蝦夷の本土はな」 
 こちらはというのだ。
「もうだ」
「その全てをですね」
「掌握出来た、ならだ」
「これからはですね」
「より本格的にな」
「蝦夷の統治を進めますね」
「そうする、港と道も築いていっているが」
「そこをさらにですね」
「力を入れてな」
 そうしてというのだ。
「進めていく、稚内等の港もな」
「より造り」
「それぞれの港からもだ」
「道を敷いて」
「その港と道を軸にしてな」
 そのうえでというのだ。
「街や村もだ」
「拓いていきますね」
「そうする、開拓を進めていく」 
 それ自体をというのだ。
「いいな」
「はい、これまで以上に」
「環境のことも考えながらな」
 そうもしてというのだ。
「そしてだ」
「進めていきますね」
「そうしていく、しかしな」
「しかし?」
「村も徐々に出来てきている」
 英雄はこのことも話した。
「開拓村がな」
「それもいいことですね」
「ただ小さい村は拓かせないが」
「そして兵もすぐに行ける様にしています」
「小さい村は若し強力な獣や魔物に襲われるとだ」
「ひとたまりもありません」
「蝦夷の獣や魔物は本土に比べて強い」
 深刻な顔での言葉だった。
「熊にしてもな」
「本土はツキノワグマですが」
「蝦夷は羆だ」
「大きさが違います」
 ツキノワグマと羆ではというのである。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ