暁 〜小説投稿サイト〜
ハッピークローバー
第二十二話 身体が丈夫ならその五

[8]前話 [2]次話
「ああなったらね」
「駄目よね」
「身体の健康も大事で」
「心はもっと大事ね」
「あの船長さん見ても思うわ」
「お陰で主人公以外全滅だし」
「それも日本のすぐ傍でね」
 実は白鯨の舞台は日本近海なのだ、そこで白鯨と対決するのだ。
「そうなったのよ」
「そこで日本が出て来るのね」
「凄いわよね」
「いや、そこで出て来るなんてね」
「私達から見れば意外よね」
「日本のすぐ傍にあんな鯨いるのね」
「あの作品ではね、まあ実際にいたら」
 日本近海にモビーディッグがいればというのだ。
「ちょっとね」
「怖いわよね」
「かなりね、けれど鯨って基本人襲わないから」
「スルーすればいいわね」
「捕鯨でもね、だってあんなのやっつけられないから」
 それは無理だというのだ。
「怪獣みたいなものなのに」
「実際あれ怪獣よね」
 留奈はモビーディッグについてこう言った。
「もう」
「それこそね」
 理虹も否定しなかった。
「巨大な頭もいいし」
「人間が勝てる相手じゃないわね」
「今の軍艦なら勝てると思うけれど」
 それでもというのだ。
「当時の捕鯨船位じゃね」
「絶対に勝てないわね」
「本当にただの鯨じゃないから」
 作品の中の描写を見るとだ。
「ゲームに出て来てもおかしくない様な」
「それもボスとかでね」
「そんなのだから」
「捕まえるとかね」 
 捕鯨の仕事、彼等の本来のやるべきことをしようとだ。
「無理よね」
「そうよね」
「そう、だからね」
 それでというのだ。
「探すこと自体が論外だし」
「見付けてもね」
「逃げるべきよ」 
 絶対にというのだ。
「本当に勝てないから」
「それじゃあね」
「それでも復讐心で向かうあの船長さん凄いけれど」
「結果があれじゃあ」
「本当に病んでる人はああなる」
「幸せに過ごせなくて」
「そして結末もね」
 人生のそれもというのだ。
「よりによって大勢の人を巻き込んだ」
「そうしたものよね」
「ええ、最近そういうのわかってきたわ」
 理虹はしみじみとして述べた。
「それで野球も今年も日本一になって欲しいけれど」
「それでも」
「応援出来たらね」
 それならというのだ。
「もうそれでね」
「いいのね」
「ええ、そう思えてきたわ」
「そうなのね」
「最近はね」
「何か達観ね」
「だって好きなチームがあってね」
 そうであってというのだ。
「応援出来るでしょ」
「若し応援しているチームがなくなったら」
「阪神が解散とかね」
「考えられないけれど」
 阪神の解散と聞いてだ、留奈は即座にこう言った。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ