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少女は 見えない糸だけをたよりに
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き揚げ 大好き 小魚と海藻のん」

「そうかー 旨そうじゃのー 島だから、新鮮なんじゃろ」

「ええ 私ね毎朝 岩場に行って採って来るの 魚も漁師さんが朝 捕って来たものだから それを おばぁちゃんがね・・」私、言葉が続かなかったのだ。

「あっ すまん そんなつもりなかったんだが・・ だけどな、これからは、ワシ等が家族だよ 香波の親がわりになるから 遠慮しないで何でも言ってくれ」

「お父様・・私 燿さんに出会えて 良かったです こんなに、親切にしていただいて・・」

「その お父様もやめなさい なんで 聡はお母さんなんだ ワシのこともお父さんって言ってくれ その方が親しみわくだろう?  いいよな 燿」

「もちろんよ 香波は私の可愛い妹ですもの お父様」

「うーむ 燿はそのままでいい 何かお父さんて呼ばれる方が気持ち悪い」

 その日、燿さんは、私の横に布団を並べて、一緒に寝てくれた。私は、本当にこんなに甘えても良いんだろうかと思いながら、寝てしまった。

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