暁 〜小説投稿サイト〜
DOREAM BASEBALL 〜夢見る乙女の物語〜
迷宮への落とし穴
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彼女も同じ考えだったらしく、青年は安心したような表情を見せた。
「念のため警戒していくか。他の連中も様子を見ながら指示出すぞ」
「オッケー」
それだけ伝えてリュシーもその場から離れる。
(もし次の回も捉えられるなら攻め方を変えるか。攻め方は何通りもあるからな。ただそうなると初回の失点が痛くなるが……)
ブツブツと呟く青年。その様子に振れない方がいいと感じた選手たちは顔を見合わせその集中を切らさないように小声で話し合っていた。
「莉愛、狙ってたのか?」
一方こちらは明宝ベンチ。ベンチ前で防具を着けている莉愛に真田が声をかける。
「内の後は外かなって思いました」
「あぁ……なるほどな」
そこまで割り切れる彼女のメンタルもなかなかだと思った彼だったが、まだ経験の少ない彼女ならではのものだと納得もできた。
(でも莉愛が打ってくれてよかった。変にヒットが出ないと後々焦るかもしれねぇし)
今までの桜華学院の対戦相手は二回以降ヒットを放つことができなかった。しかし莉愛が早々にヒットを打ってくれたことでそのことも頭から抜けてくれただろうと思っていた真田。
しかし、実際には彼女のこのヒットが明宝を迷宮へと突き落とすことになることをこの時は誰も想像することなどできるわけがなかった。
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