第五十一話 水着その八
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試着室のカーテンを開けて外に出ると。
「似合ってるじゃない」
「あっ、お姉ちゃん凄い」
咲はまずは白ビキニ姿の愛を見た、ごく普通のシンプルな白ビキニだが。
スタィルと色の白さが似合っていてだった。
「いい感じよ」
「そう?似合ってる?」
「凄くね」
「咲ちゃんもよ」
愛は咲の水着姿を見て笑顔で言った。
「咲ちゃんもスタイルよくてね」
「それでなの」
「そう、それで色も白いから」
「私もなの」
「だから余計に黒が映えてね」
水着の色がというのだ。
「いいわよ、それでね」
「このビキニでなの」
「いったらね」
そうすればというのだ。
「問題ないわ」
「そうなの」
「もうそれで決めたらいいわ」
愛がこう言うとだった。
それぞれの水着を着たクラスメイト達も出て来て彼女に言ってきた。
「咲っちいいじゃない」
「似合ってるわよ」
「スタイルのよさも出てるしね」
「もうそれしかないわよ」
「そんなにいいの?けれどね」
咲は水着だけの自分の肢体を見て言った。
「私はかなりね」
「恥ずかしい?」
「まだそう言うの」
「今時ビキニで恥ずかしいって」
「それはないでしょ」
「けれど恥ずかしいものは恥ずかしいわよ」
その赤くなった顔で言った。
「実際にね」
「あの、皆ビキニよ」
愛はその咲に笑って話した。
「周りもね」
「海やプールで」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「咲ちゃんだけじゃないから」
「それでなの」
「もうそれで恥ずかしいってね」
「そう言ってもなのね」
「他の誰もが恥ずかしくなるわよ」
「私みたいなこと言ったら」
「もう皆なら」
それならというのだ。
「いいでしょ」
「ううん、そうなるのね」
「だからもうね、似合ってるなら」
それならというのだ。
「いいでしょ、下着と同じデザインでも」
「やっぱりビキニってね」
「下着じゃないのよ、だから見せてもね」
「いいの」
「むしろ見せる為のものよ」
愛は胸を張って笑顔で語った。
「水着は」
「そうしたものなの」
「だからね」
それ故にというのだ。
「もうよ」
「黒ビキニでいいっていうのね」
「今更恥ずかしがっても」
それでもというのだ。
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