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竜のもうひとつの瞳
番外編2〜奥州のクリスマス〜
第一話
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いや、あの人だって十二だけどもさ、元服はとっくに済ませてるんだから。

 「……姉上、先程の話本当なのですか? 我々の誕生日が十二月二十五日というのは」

 「まぁ、嘘じゃない」

 本当ではないけど、全くの嘘ではない。
訝しがる小十郎には悪いけど、事情をきちんと説明したところで分かるとは思えないもん。
そういうことにしておいてよ。

 こんな調子で急遽少人数のクリスマスパーティが催されることになったんだけど……
果たして大丈夫だろうか。そんな不安が拭えなかった。
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