第六百五十八話 お姫様と悪役令嬢その十
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「かなり嫌よ」
「そうでしょ」
「こうして飲めないのよね」
「絶対にね」
「飲んで食べるにしても」
そうしたことをしてもというのだ。
「自由でないのね」
「一人で宅飲みとか居酒屋とか」
ペリーヌはそうした飲み方の話をした。
「大統領でも出来ないのね」
「首相でもね」
エイミーは話した。
「お忍びとかね」
「実は出来ないのね」
「日本の皇室の方なんてね」
エイミーはまたこの方々の話をした。
「こっそりご学友と宮廷を出て高級バーで豪遊して」
「やっぱりお一人じゃないの」
「もうそれはないから」
絶対にというのだ。
「この時もすぐにばれて」
「それでなの」
「後で宮内省の人に滅茶苦茶怒られたらしいわ」
「そこ日本の宮内省らしいわね」
「それ以降宮内省の警戒の目が倍以上になって」
「そんなこと出来なくなったの」
「連合が出来てすぐのことで」
二十世紀にもこうした話があった、平成帝が皇太子であられた頃にご学友の方々と銀座に出られたことがある。そして後で宮内庁の人達に叱られたのだ。
「今に至るそうよ」
「そうなのね」
「こんなことも出来ないから」
「皇室や王室の方々は大変ね」
「物凄くね」
「そうなのね」
「大統領や首相だってね」
共和制の国家元首や君主制の国家でも行政府のトップならというのだ。
「退任してからも一生ボディーガードつくでしょ」
「一生なのね」
「だからもうね」
「プライベートないのね」
「一旦そこまでの立場になったら」
それならというのだ。
「エウロパも何してくるかわからないしテロリストもいるし」
「テロリストなんて何でもするからね」
プリシラはこう言った。
「あいつ等は」
「そうよね、手前勝手な理由並べ立ててね」
カトリも言った。
「それでね」
「テロやるからね」
「誰彼なく巻き添えにするから」
「誰が死んでもいいってね」
「自分達以外はね」
「世の中キチガイもいるのよ」
プリシラは言い切った。
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