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Dies irae~Apocalypsis serpens~(旧:影は黄金の腹心で水銀の親友)
第十話 何気に水銀並の術式使います
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することが出来るやも知れない。しかし現実はそう甘くは無い。

『かれその神避りたまひし伊耶那美は (Die dahingeschiedene Izanami wurde auf dem Berg Hiba)
出雲の国と伯伎の国 その堺なる比婆の山に葬めまつりき (an der Grenze zu den L?ndern Izumo und Hahaki zu Grabe getragen. )
ここに伊耶那岐 ( Bei dieser Begebenheit zog Izanagi sein Schwert,)
御佩せる十拳剣を抜きて (das er mit sich f?hrte und die L?nge von zehn nebeneinander gelegten )
その子迦具土の頚を斬りたまひき(F?usten besa?, und enthauptete ihr Kind, Kagutsuchi. )
創造 (Briah―― )
爾天神之命以布斗麻邇爾ト相而詔之 ( Man sollte nach den Gesetzen der Gotter leben.)』

先に螢ちゃんが創造を完成させる。人形が勝つには創造をしている螢ちゃんを斃しその上でリザの操るトバルカインを止めねばならない。果たしてそれが出来るか?
しかし、人形は創造をした螢ちゃんと戦う。その情景を見て、打ち震える。ああ、なんて楽しい存在だ。あの短期間でまた成長した。あれは僕を厭きさせない。
悦びに嗤いが洩れる。ライニの望みを水銀の望みを叶えてくれるかもしれないと、それに思わず笑みが零れる。

「フフ、フフフいいよ、本当に羨ましい」

しかし、それは突然、終わりを告げる。第四が開いた。
轟音、燃え上がる炎。世界を焼き尽くす赤。それは螢一人で生み出せる物ではない。炎を使うのは、ましてや武器を持ってしてあれだけの炎を行うのは如何に黒円卓の面子といえども唯一人。

「エレオノーレか……」

その姿を見て驚愕する。今開いたスワスチカの数は四つ目であり彼女ら大隊長が顕現する為の五つ目では無い。なのに彼女が現れた。それが意味することは、

「まずいな、これじゃ速すぎる」

別にスワスチカを誰が開こうと関係ないが、彼女が現れること、彼女が開くことが問題なのだ。今の彼女も創造は使えないだろうが、まだ勝てない。二、三割の力であろうとも創造すら出来ない僕では勝てないのだ。

「仕方が無い。出切れば万全の状態で起こしたかったんだけど」

故に彼の本質を示す詠唱を告げる。形成の時のように嫌悪を出さず、寧ろ歓びを上げて紡ぎ出す。

「威厳者 第一人者にその国を示す物よ (Augustus,imperator,Caesar)
 唄え 笑え 誉
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