暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
GX編
第110話:墜ちる魔弓
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手も足も出ない様子だった。
 透を援護しようとアームドギアを構えるクリス。しかしその彼女の周囲に、突如としてノイズが出現した。

 ノイズが出現したのはここだけではない。遠く離れたロンドンでもノイズが奏達の前に現れたという連絡が入ったのだ。

『クリスちゃん!』
「分かってるって、こっちも旧友と鉢合わせだ」

 クリスを心配してあおいが声を掛ける。それに対してクリスは軽口を返すが、口と表情に反して内心は穏やかではない。

 視界の端では終始メデューサに圧倒された様子の透の姿が映っていた。どう好意的に見ても、透がピンチとしか言いようがない。
 ならば――――

「こいつらさっさとぶっ飛ばす!」

 幸いにして、ノイズの数自体はそう大したことはない。この程度であればさっさと殲滅できる。クリスはアームドギアをガトリング砲に変形させ次々とノイズを撃ち抜いていく。
 案の定現れたノイズ達は次々と蜂の巣になり、塵となって消えていく。

 ただ一つ気になる点があるとすれば、発生する塵が依然と違って赤い点だがその程度。特別気にするほどの事はないと次々ノイズを吹き飛ばしていく。

 それが油断になったのだろう。死角からノイズが触手を伸ばして攻撃してきた。クリスはそれを咄嗟にアームドギアで防いだ。

 するとその瞬間、信じられない事が起こった。ノイズの触手を防いだ部分から、アームドギアが崩壊し始めたのだ。

「何、だとっ!?」

 今までに見た事のない現象にクリスの思考が止まり、アームドギアが崩壊すると触手はそのままクリスのギアコンバーターまでも破壊した。コンバーターを破壊され、崩壊はシンフォギア全体に及び塵となって崩れ落ちていく。

「な、あぁ――――!?」
「!?」

 その光景は透の目にも見えていた。クリスを守るシンフォギアが見る見るうちに崩壊し、生まれたままの姿へとなっていく光景に透はメデューサの相手をしている余裕をなくしクリスを守るべく駆け出した。

 その背にメデューサの攻撃が何発も命中する。

「ッ!?!?」
「私を前に背を向けるとは余裕だな!」
「お前はここで仕留める」

 メデューサに加え、レイアまでもがクリスに向かっていこうとする透に攻撃を仕掛ける。透は2人の攻撃に晒されながら、シンフォギアが崩れ倒れるクリスに近付きカリヴァイオリンでクリスを囲むノイズを切り裂いた。

「クリスさん!?」

 倒れたクリスにエルフナインが駆け寄る。ギアを破壊された際の衝撃で意識を失ったらしきクリスは、エルフナインの声に反応を返さない。

 倒れたクリスの安全を確保すべく、透が1人奮戦する。ノイズの攻撃を捌きつつ、次々とノイズを切り裂き消滅させていく。

 その間にもメデューサとレイア
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