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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
GX編
第110話:墜ちる魔弓
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た。もしもっと爆発に近かったら危なかっただろうが、距離があった為に受けた被害は極めて軽微であった。
爆発し落下したクルーザーが上げる炎と黒煙を、2人は離れた所から見て改めて自分達が危ないところだった事と、敵対している者達の容赦の無さを痛感する。
「ハチャメチャしやがる……」
「?」
「あぁ、アタシは大丈夫だ」
周囲を警戒しつつクリスを透が気遣う。それにクリスが答えた時、2人に1人の少女が近付き声を掛けてきた。
「大丈夫ですか?」
「あぁ、だから大丈夫……って!?」
思わず普通に答えつつ声の方を見たクリスは驚愕した。そこに居たのは、黒いローブを纏った一人の少女……なのだが、何とどう見てもパンツが剥き出しの格好をしていた。しかもよく見れば上はローブ以外何も纏っていないように見える。つまり、一歩間違えば少女は裸同然に近い恰好をしていたのだ。
この場に居るのがクリスだけであれば良かったのだが、ここには異性である透が居る。透も少女の格好に慌ててそっぽを向くが、動転したクリスは後ろを向いた透に更に飛びつく様にして彼と少女の間の視線を遮った。
「わわわっ!? 見るな透!?」
「!?!?」
慌てふためく2人の様子を全く気にせず、少女は2人に話し掛けた。
「貴方達は……」
「ッ!? わ、ワタシは快傑☆うたずきん!? 国連とも日本政府とも全然関係なく、日夜無償で世直しを――――」
少女に顔を見られ、クリスは咄嗟に顔を隠しながら誤魔化そうとした。しかしその声色は動揺が表れて完全に棒読み、怪しさ全開の様相を呈していた。そもそも完全に顔を見られてしまっているので、誤魔化しになっていない。
しかし少女は特に気にした様子も無く、淡々とした様子で話を続けた。
「イチイバルのシンフォギア装者、雪音 クリスさんですよね?」
「! その声、さっきの!」
「そしてそちらは、魔法使いの北上 透さん」
立て続けに2人の名前を言い当て、クリスと透は互いに顔を見合わせ少女への警戒度を上げる。彼女と2人は今が初対面、なのに何故彼女は2人の名前を知っているのか?
「僕の名前はエルフナイン。キャロルの錬金術から世界を守る為、皆さんを探していました」
フードを外しながら少女――エルフナインはそう告げてきた。クリスはエルフナインが口にした、錬金術と言う単語に息を飲んだ。
「錬金術、だと? 魔法じゃなくて?」
魔法なら2人にも馴染みがある。何を隠そう透が魔法使いなのだから。だが2人にとって、錬金術など未知の存在であった。
「魔法の次は錬金術だ? 何時からこの世界はファンタジーになったって言うんだよ」
思わずクリスはぼやいた。
ピンキリとは言え魔法使いの中にはシン
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