暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
GX編
第110話:墜ちる魔弓
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、人間離れどころじゃねえ! 人外そのもの!?――

 相手が只者ではないと分かれば遠慮する必要はない。透はライドスクレイパーで女性に接近し、同じ場所に降り立つとそのままライドスクレイパーを振るって女性に攻撃した。

「む――!」

 透が仕掛けた接近戦に対し、女性は出来るだけ距離を取って戦おうとする。後方に下がりながらコインを何発も弾き、透を遠ざけようとした。
 それをクリスが援護する。透の接近戦の強さはともすれば颯人をも凌ぐ。誰よりもそれを理解しているクリスは、その透が最も力を発揮できるようにとコインを撃ち落とし彼の前進を助けた。

 障害が無くなれば怖い物はない。透は女性に接近しつつ槍を振るい攻撃を仕掛ける。女性はそれを、人間ではありえない動きで回避するもその瞬間には攻撃が緩む。そこを狙ったクリスの射撃が、徐々にだが女性を追い詰めていった。

 流石に2対1では女性もかなりの苦戦を強いられるらしい。次第に雰囲気から余裕が無くなって来た。

 その様子を物陰から見ている少女らしき人物がいた。

「……凄い、流石随一のコンビネーションを持つ装者と魔法使い。完全にレイアを追い詰めてる」

 感心した様子で見ている前で、透が一気に勝負をかけた。ライドスクレイパーを大きく振るい、女性が大きく飛び退いたところに槍投げの様に投擲した。飛んできたライドスクレイパーを女性は両手で受け止めた。

「くぅっ!?」

「その瞬間を待ってたんだ!」
[MEGA DETH PARTY]

 放たれた無数の小型ミサイルが女性――少女曰くレイア――に殺到した。

「ッ!?」

 ミサイルを防御したいが、透が投擲したライドスクレイパーはまだ威力を失っていない。今手を離せば確実にライドスクレイパーがレイアの体を貫いてしまう。

 何も出来ぬまま、ミサイルが次々レイアに直撃していった。

「直撃ッ!」

 離れた所から戦いの様子を見ていた少女も、その光景に2人の勝利を確信した。ミサイルが直撃する瞬間、レイアは何かをした様子が無いのだ。これはどう見ても――――

〈――――バリアー、ナーウ〉

「え!?」

 直後に聞こえてきた音声、そして爆炎が晴れると、そこには見覚えのある障壁に守られたレイアが居た。

「何だと?」

 この状況に驚いているのは2人だけではなかった。レイア自身も、予想外の事態に動きを止めている。

 第3者の介入、しかも魔法使いの介入に透は最大限の警戒心を抱いた。

 だが透が何時までも警戒する時間をレイアは与えてくれなかった。障壁が消えた瞬間、レイアは2人へ向けてコインを何発も弾いて来たのだ。それだけではない。何処からともなく、魔法の矢が何発も2人に向けて飛んできた。

 
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