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星河の覇皇
第八十一部第一章 全戦線でその十

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「私の祖国にとってはな」
「忘れられない兵器ですね」
「二度の世界大戦で苦しめられた」
「ドイツ軍の潜水艦に」
「どれだけの輸送船が沈められたか」
 ドイツ軍の潜水艦つまりユーボートにというのだ。
「イギリスに物資を送る船をな」
「そうなってでしたね」
「イギリスは当時島国だった」 
 地球にあった頃のイギリスである。
「それ故に物資はだ」
「航路に頼っていて」
「その航路を脅かされるとな」
「どうしてもでしたね」
「イギリスという国を脅かされる」
「そして実際に」
「首を絞められていた」
 国家としてというのだ。
「そしてだ」
「どう対策を取るかがですね」
「苦労した、だからな」
「潜水艦については」
「色々と思うところがある」
「そうなのですね」
「イギリス自身もだ」
 潜水艦に非常に苦しめられたがというのだ。
「潜水艦を建造した」
「原子力潜水艦もでしたね」
「そうだった、だからな」
「潜水艦については」
「思うところがある、優れたものを軍に配備出来るなら」 
 それならと言うのだった。
「是非な」
「配備すべきとですね」
「考えている、まず建造してだ」
「その最初のタイプからですね」
「徐々にでもな」
「性能をよくしていきますね」
「他の兵器と同じだ」
 新型を建造していくと共に性能を向上させていくことはというのだ。
「我が国の工業力も上昇させていくが」
「それと共にですね」
「そうだ、よい潜水艦を建造し」
「配備していきますね」
「軍にな、今の我が国はだ」 
 エウロパだというのだ。
「技術力は連合に遥かに劣ってだ」
「工業力もですね」
「何百年と遅れている」
 そうした状況だというのだ。
「しかしだ」
「その遅れをですね」
「縮めていくしな」
「兵器もですね」
「今は連合程ではない、しかし」
「その技術力も」
「上げていってだ」
 そのうえでというのだ。
「兵器もな」
「斬新的にですね」
「よくしていく、大戦中のドイツ軍の様にな」
「一号戦車からでしたね」
「ドイツ軍ははじめた」
 尚これは農業のトラクターという名目で開発していった、当時ドイツは戦勝国に厳しい軍事規制をかけられていたのでそうした名目で開発していたのだ。
「最初は小さく回転砲塔でもな」
「大砲すら装備しておらず」
「機関銃を装備しているだけのな」
「性能の低い戦車でしたね」
 それが一号戦車だったのだ。
「ですが二号戦車になり」
「大砲を装備して」
「三号四号となり」
 そのうえでというのだ。
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