ハーケン会戦〜紅き翼の才媛の推測〜
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れに関してはトップの連中がヴァイスラントに対する”義理”やリベールとの関係を悪くしない為に放置していたんじゃねぇのか?」
トワがセシリアを見つめながら口にした最後の理由が気になったアッシュは眉を顰めて指摘した。
「確かにそうだけど、それでも本当にわたし達が邪魔になったら拘束してどこか安全な所で戦争が終わるまで幽閉する事でもヴァイスラントに対する”義理”は十分なはずだし………――――――それに何よりも連合は今までのわたし達の介入で協力してくれたアネラスさん達遊撃士の加勢について、遊撃士協会に”抗議”とかしていないのはおかしいよ。」
「た、確かに言われてみれば、私達も遊撃士協会の規約に沿ってトワちゃん達に協力していたとはいえ、連合の人達がアルテリアに”抗議”をされたトマスさんの時みたいに遊撃士協会――――――レマンにある”本部”に”抗議”とかしていないのはちょっとおかしいですよね……?」
「ああ……エステル達には今回の”大戦”のように本当に肝心な時には邪魔されないように”釘刺し”をしたにも関わらず、オリビエ達に直接協力している俺達に対しては何の”釘刺し”もしていないな。」
アッシュの指摘に対して答えたトワの疑問を聞いたアネラスは戸惑いの表情で、アガットは真剣な表情でそれぞれ同意した。
「――――――これらが、わたしが考えた”メンフィル帝国がエレボニア帝国の存続を許す理由を作る為”の理由です、セシリア将軍。」
「フフ…………―――――お見事。私の考えに対する推測の評価点として100点満点で評価するとしたら”文句なしの100点満点”ですわ。私の予想ではよくて”80点”くらいかと思っていましたが、まさかその予想を遥かに上回るとは………さすがは”トールズ始まって以来の才媛”と称されているだけはありますわ。」
トワに見つめられたセシリアは静かな笑みを浮かべた後拍手をしてトワを賞賛した――――――
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